【わたしの食器棚 vol.20】料理をおいしくする魔法。冷水希三子さん愛用の食器たち

さまざまな食のプロにお気に入りの食器を聞く連載企画。今回は、季節の素材を生かした料理で人気のフードコーディネーター・冷水希三子さんの愛用品をご紹介します。「食器は料理の引き立て役」だと断言する冷水さんは、どんな食器を使っているのでしょう。

Today's Foodie

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冷水 希三子/フードコーディネーター

旬の食材をシンプルに料理。雑誌、広告でレシピを紹介。近著に「さっと煮サラダ」(グラフィック社)。

ていねいにつくられた引き立て役

冷水三希子さんが愛用している食器たち

Photo by macaroni

「食器は引き立て役でいい」という言葉からはじまった、フードコーディネーター・冷水希三子の取材。テーブルの上に並んだ彼女のお気に入りは、冒頭の言葉を肯定するように、落ち着きのある色味と質感に覆われていました。

「色味の華やかな食器を使う遊び心を否定するわけではないんですが、私はちょっと苦手で……。好みとしても、土っぽいざらりとした手ざわりに魅かれます」

そう言う冷水さんの食器選びでのこだわりは、ていねいにつくられたものかどうか。

「ていねいにつくられたものには相応の力があります。力を備えた食器は、上にのせた料理を本来の味わい以上においしいと思わせてくれる」

今回ご紹介するのは、そんな冷水さんの愛用品計8点。食器たちが秘めた力、あなたは感じ取れるでしょうか。

1.【茶碗】石井直人

冷水三希子さん愛用のお茶碗は、作家・石井直人さんの作品。

Photo by macaroni

この茶碗を作った石井直人さんは、直接のお知り合いなんです。

茶道具づくりに長じた石井さんの作品には、繊細な力強さがある。たとえ大ぶりなものだとしてもそれは感じられますよ。そして、このお茶碗もそう。彼の展示を見に行った時にこれを見つけて、小ぶりだけれど目をとらえて離さない力があるな、と思いました。

2.【お椀】佃しんご

冷水三希子さん愛用のお碗は、作家・佃しんごさんの作品。

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ちょっと変わった形のお椀だと思われるかもしれませんが、自然なゆがみが残されていて、私はとても気に入っています。

手になじみ、持ちやすいので、ふだんの食事にふつうに使っています。お味噌汁などの汁物を飲む時はこれですね。

3.【皿】船木研児

冷水三希子さん愛用のお皿のひとつ。作家・船木けんじさんの作品。

Photo by macaroni

購入したのは知り合いがやっている民芸品のネットショップ。赤絵の器がほしかった時で、ちょうどよかった。

大勢で取り分けるような料理に使うことが多いです。唐揚げとか、いいですよ。地味な料理を地味な器にのせると、さらに見た目が地味になる。赤絵にのせると華やかになって見栄えがしますね。

4.【ピッチャー】中本純也

冷水三希子さん愛用のピッチャー。中本純也さん作。

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大阪の「Saji(サジ)」というお店で買ったんですが、このピッチャーの作家、中本純也さんも実は知り合いです。

彼の作風が好きなんです、あたたかみがあって。だからこのピッチャーもほしいと思いました。使い方は本当にふつうで、コーヒーや紅茶用に使っています。

5.【箸】市原平兵衛「みやこ箸」

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