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【映画とパスタ】シェフの気ままな休日レシピ vol.1「ニュー・シネマ・パラダイス」

さぁ、映画を観よう。とっておきのワインのコルクを抜いて、パスタを皿に盛り付ける……、これでいよいよ準備は万端。今日素晴らしい時間をくれるのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」。シチリアの特産品の風味とともに、トトの選択を見守るとしよう。

2018年7月3日 更新

今日の映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」

(C) 1989 CristaldiFilm

(C) 1989 CristaldiFilm

パスタ鍋のお湯が湧き、ガーリックの香りがキッチンに拡がっていく。

お気に入りのワインの栓を抜いたらごきげんな映画の時間の始まりだ。
今日のパスタの相棒は、イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナーレの不朽の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」。
もう何度も観ているけれど、ときどき無性に観たくなる作品だ。
全編を彩る小気味よい音楽と、イタリアののどかな風景、主人公トトの屈託のない笑顔。
ラスト5分間は私史上、もっとも感動したシーン。

元気で楽しい雰囲気の前半、
哀愁と葛藤が入り混じる後半、

そのすべてが最後の5分間にギューーッと旨味として詰まっているような映画である。
まるで、メニューを決め、買い出し、仕込み、調理するという作業のすべてが仕上げのために存在しているパスタのような映画ではないか。

天日干しのトマトの味で作品世界をより深く

エストラット ディ ポモドーロ。中身がちょっと減っているのはご愛嬌。

Photo by macaroni

エストラット ディ ポモドーロ

この映画の舞台は、シチリア島の西側山岳地帯の田舎町、Palazzo Adriano。
目立った産業はなく、羊飼いと農業がメインの小さな村。

その村の家庭料理をこの映画に合わせれば、トトの気持ちをより深く知ることができるかもしれない。
せっかくなので、この村の特産品であるエストラット ディ ポモドーロ(天日干しのトマトペースト。作中にはこの赤いペーストを女性たちが板に塗って乾かしているシーンがある)も使って「仔羊とナスのカサレッチャ(ショートパスタ)」を作ってみよう。

作り方はいたって簡単。ちょっとくらいレシピと違っても、材料がそろわなくても、そこはイタリア式で気楽に作ってもらいたい。

「仔羊とナスのカサレッチャ」のレシピ

材料(4人分)

・カサレッチャ(ショートパスタ)……400g
・仔羊肉……300g程度
・茄子……2本
・エストラットディポモドーロ(ドライトマトペースト)……10g
・白ワイン……50cc
・ニンニク……2かけ
・ミント……適量
・香草パン粉(パン粉にハーブミックスを混ぜたもの)……適量
・ペコリーノシチリアーノ……60g
・ドライオレガノ……適量
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WRITER

渡部 敏毅

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