ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

そもそも圧力鍋でカレーを作っても大丈夫?

Photo by 稲吉永恵

圧力鍋は時短調理ができるため、手早く煮込み料理を作りたいときにとても便利ですよね。ただ、圧力鍋の調理には注意が必要。理由は、カレーやシチューなどとろみのある料理を作る際に、圧力調整用の穴をふさいで破裂するおそれがあるためです。圧力鍋でカレーを作る際は、注意点を守っておこなってくださいね。

圧力鍋でカレーを作る際の注意点

圧力鍋でカレーを作る際には、いくつかの注意点があります。まず、カレールーは、加圧調理してから圧を抜いたあとに入れること。カレールーを入れるととろみが付き、圧力鍋の穴をふさいでしまうおそれがあるためです。

そして、加圧時間にも注意しましょう。加圧時間が長すぎると、具材が溶けて形がなくなるおそれがあります。チキンカレーの場合は3分が目安。圧力鍋の機種や使う肉の種類によって加圧時間は変わります。お手持ちの圧力鍋の特徴を知ることも大切ですね。

圧力鍋でカレーを作るメリット

圧力鍋でカレーを作るメリットは、なんと言っても時短調理ができる点。時間も光熱費も節約できますよ。普通の鍋では、カレールーを加える前に20分ほど煮込む時間が必要ですよね。

さらに、牛すじ肉や牛ロース肉、豚バラ肉(ブロック)を使うなら、1時間以上は煮込まなければやわらかくなりません。圧力鍋を使えば3〜10分程度。短い時間でもやわらかく、おいしく仕上げることができます。

圧力鍋で作るチキンカレーのレシピ

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調理時間 30
圧力鍋で作るチキンカレーは、手軽なうえ旨味もたっぷり。鶏もも肉がホロホロッとやわらかく、じゃがいもやにんじんもスプーンで崩れるようなおいしさが魅力です。具材が溶けてなくならないように、加圧時間や具材の大きさに気をつけるのがポイント。ぜひマスターしてくださいね。

材料(3〜4人分)

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作り方

1.材料を切る

バットの上におかれた半分に切ったじゃがいも、乱切りのにんじん、薄切りの玉ねぎ

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野菜はすべて皮をむきます。じゃがいもは半分に切り、にんじんは乱切り、玉ねぎは薄切りにします。
バットの上におかれたひと口大の鶏もも肉、薄切りのカレールー、みじん切りのにんにく

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鶏もも肉は大きめのひと口大に切り、にんにくはみじん切り、カレールーを刻みます。

2.具材を炒める

圧力鍋で鶏もも肉を焼く様子

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圧力鍋を中火にかけてサラダ油を入れ、鶏もも肉を皮面から焼きます。
圧力鍋で焼いた鶏もも肉を返した様子

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焼き色が付いたら返します。
バットに焼いた鶏もも肉を取り出したもの

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両面に焼き色が付いたら、バットに取り出します。
圧力鍋ににんにくと玉ねぎを入れて炒める様子

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にんにくのみじん切りを入れて炒め、香りが出たら玉ねぎの薄切りを入れてさらに炒めます。
圧力鍋で炒めた玉ねぎがしんなりした様子

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玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
圧力鍋で玉ねぎを炒めたところにじゃがいもとにんじんを加えた様子

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じゃがいもとにんじんを入れて炒めます。

3.水を入れて加圧する

圧力鍋で鶏もも肉、じゃがいも、にんじんを炒めてから水を入れる様子

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全体に油がまわったら、鶏もも肉を入れて水400cc(分量外)を入れます。
圧力鍋で鶏もも肉、じゃがいも、にんじんを炒めたところに水とローリエを入れた様子

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ローリエを入れて、圧力鍋のふたをし、強火にします。
圧力鍋のピンが上がり、加圧している様子

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圧力鍋のピンが上がったら弱火にして、3分加圧します。
圧力鍋のピンが下がり、圧が抜けた様子

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3分経ったら火を止め、圧が抜けるまで待ちます。

4.カレールーを入れる

圧力鍋にカレールーを入れる様子

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カレールーを入れてから中火にかけて、カレールーを溶かします。
圧力鍋にカレールーを入れて煮込む様子

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とろみが付いたら火を止めて完成です。
白いお皿にごはん、カレーを盛り付けた様子

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お皿にごはんを盛り、カレーをかけます。お好みで生クリーム(分量外)をかけてめしあがれ。

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