ライター : SATTO

webライター

フランスの家庭料理「キッシュ」とは

「キッシュ(キッシュロレーヌ)」とは、フランス・アルザス=ロレーヌ地方に伝わる卵と生クリームを使った家庭料理。パイ生地やタルトの生地に、ベーコンや野菜・チーズ・クリームを加えた卵液(アパレイユ)を入れて作ります

基本の作り方は、具材とアパレイユを生地に流し込み、オーブンで20~30分焼くというもの。焼きあがったキッシュは、ピザのように三角に切り分けて食べるのが一般的な食べ方です。

キッシュの語源

キッシュという名前は、ドイツ語で"ケーキ"を意味する「クーヘン」が語源だとされています。ロレーヌ語の「キューシュ」へと変化し、最終的にフランス語の「キッシュ」という呼び名が定着したのです。

ロレーヌ地方では、春の訪れを祝う5月のお祭りに欠かせない食べ物がキッシュでした。華やかな見た目や切り分けて食べるスタイルなど、祝いの席にふさわしいですよね。

キッシュは"おかずケーキ"な食べ物

キッシュは甘い食材を使うことが少なく、洋風茶碗蒸しのようなイメージの食べ物です。ケークサレやミートパイとも近い、いわゆる"おかずケーキ"と呼ばれる焼き物。

生地の硬さとフィリングのやわらかさを兼ね備えた、なんとも欲張りな食感が特徴です。サクッとした食感の後に、卵や炒められた野菜の甘さが口に広がります。焼きたてアツアツもよいですが、しばらく時間を置いてから食べても絶品です。

基本を一から丁寧に!キッシュの基本レシピ

Photo by 彩

キッシュを初めて作るときは、ベーコンと玉ねぎ、チーズを加える基本のレシピから作ってみましょう。

生地作りから始めるレシピですが、市販のパイシートを用意してももちろんOKです。生地が用意できれば、あとは炒めた食材とアパレイユを詰めて焼き上げるだけ。意外と簡単な料理なので、ぜひ作ってみてくださいね。

キッシュと「タルト」「パイ」との違いは?

タルトとは

タルトは、生地にフルーツやクリームなどをのせた甘いお菓子です。キッシュは焼きたての温かい状態で、タルトは冷やしてから食べるのが一般的。

また、キッシュは土台に具材とアパレイユを流し込むのに対して、タルトは具材をアパレイユの上にのせて焼くものが多いです。

キッシュとタルトは、味付けや食べるときの温度、見た目が違っているといえます。

編集部のおすすめ