ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

「バーニャカウダ」とは?由来や作り方をご紹介!

Photo by 満畑ペチカ

バーニャカウダとは、たっぷりのにんにくとアンチョビ、オリーブオイルを使ったソースのこと。野菜をディップするのが主な食べ方で、日本ではカフェやバーなどのメニューとして人気です。

この記事ではバーニャカウダの由来やおすすめの食べ方、とっておきのアレンジレシピ3つを、調理師が詳しく解説します。イメージより簡単に作れて、おもてなしにもぴったりの料理ですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

バーニャカウダは北イタリアを代表する郷土料理

バーニャカウダは、イタリア北部にあるピエモンテの郷土料理。ピエモンテはアルプス山脈のふもとにある、イタリアのなかでも寒さが厳しい地方です。その土地で、農民が体を温めるために食べていた料理が「バーニャカウダ」の始まりだといわれています。

また、ピエモンテは内陸にあり、酪農が盛んな地域。昔ながらのバーニャカウダは、バターや生クリームなどの乳製品を使用した、こってり濃厚な味わいが特徴です。

かつてのイタリア北部はオリーブオイルの生産量が少ない地域だったのだとか。そのため、元々のバーニャカウダにはクルミやヘーゼルナッツなどのオイルが使われていたそうです。

バーニャカウダ(Bagna càuda)の名前の由来

バーニャカウダ(Bagna càuda)の「バーニャ」はソース、「カウダ」は温かいという意味があります。つまりバーニャカウダは、イタリア語で「温かいソース」ということ。そのため、冷やした場合はバーニャカウダではなく「バーニャフレイダ」と呼びます。

ちなみに「カウダ」は、イタリア語「カルダ」をピエモンテ地方の方言で発音したときの読み方。また、「バーニャカウダ」はピエモンテ州の一部の郷土料理なので、イタリア全土ではあまり知られていないそうですよ。

バーニャカウダの一般的な食べ方

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本場のバーニャカウダは、寒い時期に食べられる料理。本場の伝統的なスタイルを楽しみたいなら、秋や冬が旬の野菜を使ってみましょう。現地では、キャベツやラディッキオ、キクイモなどが使われるそうです。

おすすめの野菜は、ラディッシュやブロッコリー、にんじん、パプリカ、下ゆでしたじゃがいもなど。そのほか、冷蔵庫にあるお好みの野菜を使ってみてください。さまざまな色の野菜があると、盛り付けたときに見た目が華やかになりますよ。

また、残り少なくなったバーニャカウダに、卵を入れてスクランブルエッグ風でいただくのが本場の食べ方。イタリア気分を楽しみたい方は、ぜひ試してみてくださいね。

調理師おすすめ!バーニャカウダのアレンジレシピ3選

1. 材料は4つだけ。シンプル・バーニャカウダ

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にんにくとアンチョビ、オリーブオイルだけで作る、シンプルなバーニャカウダです。味付けに乳製品を使わない分、下ごしらえの段階でにんにくの臭みをしっかり取るのがポイント。

臭みを取ったにんにくは旨みと甘みだけが残るので、しつこさもなく、とても食べやすく仕上がります。余ったバーニャカウダは、パスタソースとしても使えますよ。

材料(2人分)

・にんにく……1株(約50g)
・アンチョビフィレ……25g
・牛乳・水……各適宜
・エクストラバージンオリーブオイル……120cc
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