江戸ソバリエが解説!年末の風物詩「年越しそば」の由来とは?

お師匠さんも忙しくて思わず走ると書いて、師走。忘年会やら大掃除、年賀状書きなどを終えて大晦日にいただくのが年越しそばです。細く長くという、庶民の切ない願いが込められているのはご存知の方も多いでしょう。その由来を改めてご解説いたします。

2018年12月31日 更新

大晦日は、やっぱり年越しそば!

日本人にとって、大晦日の行事と欠かせないのが「年越しそば」です。普段はあまりそば屋さんに行かない人でも年末になると、こぞってそば屋さんに向かいます。除夜の鐘の音を聞きながらカップ麺をすする人もいるでしょう。日本ですっかり定着した「年越しそば」の秘密を探ってみましょう。

年越しそばとは

年末になると日本人の多くが、こぞっておそば屋さんに出向きます。その目的は「年越しそば」です。麺類を食べる文化は世界中にありますが、大晦日にパスタやラーメンを食べる風習などは聞いたことがありません。日本独自の風習である「年越しそば」について、その歴史をふまえながら、ひも解いていてみましょう。

その意味は?

年末の風物詩となっている大晦日に食べる年越しそばですが、実はその意味には大きく分けて2つがあります。

そばはグルテンを含むうどんなどの他の麺類とくらべて切れやすいので、一年の厄を断ち切るという意味で、江戸時代から大晦日の夜に食べる風習が生まれたとされています。その一方で、常に何が起こるかわからない危うい人生だからこそ、切れやすいおそばになぞらえて、生命や財産を「細く長く」繋げたいという願いも込められているのです。

その歴史は?

そばの実はお米や小麦の栽培に先立って、古代遺跡の出土物から縄文時代後期には既に食用とされていたと考えられています。そばの実は粉に挽けば、水やお湯で延ばして「そばがき」の状態にすれば、炊いたり発酵させたりという面倒な調理を必要とせずに食べることができました。

ただし、グルテンを含んでいないそばは粘性が低くて麺に加工するのは難しく、今のような「そば切り」が一般に広まったのは江戸時代中頃のことです。時代劇でおなじみの赤穂浪士(あこうろうし)が、討ち入り前夜に集まったとされるのもおそば屋さんだったそうです。
1 / 4

特集

FEATURE CONTENTS

WRITER

shucyan

カテゴリー

CATEGORY

ランキング

RANKING

毎日更新!SNSで逃さずチェックしよう