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秋のUVケアに大活躍!皮膚科医の私も甘酒の美容力にびっくり

皮膚科医の私がおすすめのセルフケアを紹介する本連載。今回の主役は「甘酒」です。美容効果ばつぐんで、特に便秘の改善には薬並みの作用が期待できる伝統食。効果から作り方、飲み方まで詳しくお伝えしますので、甘酒のすごさを実感してみてください。

2016年9月28日 更新

杜氏の手はなぜ白い?

今のように栄養ドリンクがない江戸時代から、一般庶民の貴重な栄養補給源だった甘酒。まだ私が幼いころも、家の近所に造り酒屋があって気軽に甘酒が入手できたので、よく家族で飲んでいたことを思い出します。

最近では「飲む点滴」といういわれ方もされるようになって、健康・美容志向の高い人に好んでよく飲まれていますね。多彩な栄養を簡単に摂取できますから、高齢になって食欲が少なくなった母にも時々飲ませるようにしています。

皮膚科医の立場から見ても、甘酒は美容効果の高い飲み物といえます。そもそも甘酒の美容効果に注目が集まるようになった理由のひとつは、杜氏(日本酒の作り手)の肌がとても白く、日本酒に含まれる栄養素が影響しているのではないか、ということです。

日本酒と美肌に関する研究が進むにつれて、日本酒の原料である麹に含まれるコウジ酸に、高い美肌効果があるとわかってきました。実際、コウジ酸を配合した化粧品が多数販売されています。1988年には医薬部外品として厚生労働省から認可を得ました。

古くから日本人に親しまれて、俳句の季語にもなっている甘酒。今回は、私も美肌効果の恩恵を受けている甘酒について詳しくお伝えします。

甘酒の種類

ご存知の人も多くいると思いますが、正確にいうと甘酒には二種類あります。米麹から作られたものと、酒粕から作られたものです。栄養面から見れば、どちらも美容・健康効果にすぐれた飲み物ですが、ひとつ大きな違いはアルコールが入っているかどうかです。以下に違いをまとめてみました。

米麹

まず、米麹で作る甘酒は、お米に米麹を混ぜて発酵させて作ります。砂糖による甘み付けはしておらず、でんぷん由来の自然な甘みが特長。ノンアルコールなので朝から飲めますし、お子様が飲んでも問題ありません。朝の栄養補給にぴったりで、一日を快活に過ごす原動力になるはずです。

酒粕

日本酒などのもろみを圧縮したあとに残る白色の固形物が、酒粕です。この酒粕をお湯で溶かして、砂糖などで味付けして作られます。栄養成分は豊富でもアルコール入りなので、朝から飲むには適しておらず、お子様もNG。砂糖を加えているぶん、米麹から作る甘酒と比べてカロリーは高めです。ただし、後で述べるように、酒粕の甘酒は熟睡・リラックス作用があるので、そちらを望む人にぴったりといえます。
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WRITER

寺澤地子

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