あの聖徳太子も夢中に?里芋を美味しく食べる「衣かつぎ」って一体…

みなさんは「衣かつぎ」と聞いてどんなものをイメージしますか?衣をかつぐという文字からしてゲン担ぎのようなものかな、と思いきや。実はサトイモをふかし、皮を剥いで食べる秋の料理なんですよ。今回は衣かつぎの由来やアレンジレシピをご紹介します。

2016年9月23日 更新

衣かつぎとは?

「衣かつぎ」とはサトイモの小芋を皮が付いたまま蒸したり茹でたりし、皮を剥いて塩や味噌などで食べる、主に夏から秋にかけてつくられるお料理です。

衣かつぎに最も適しているのは、秋口にのみ出回る「石川早生(いしかわわせ)」という品種のサトイモの子芋。この子芋自体を指して「衣かつぎ」と呼ぶ場合もあります。

石川早生と聖徳太子のカンケイ

石川早生は石川芋のことで、土垂と並ぶ代表的な里芋。大阪南河内の石川村(現南河内郡太子町)で栽培されたのがその名の由来です。

古くは、聖徳太子が石川村にあった叡福寺に自身の墓地を造営する際、奈良の法隆寺から里芋を持ち帰ったのが石川早生の起源とされているんだとか。

石川早生の旬と特徴

石川早生の旬は8月~9月で、最も衣かつぎに適していると言われる石川早生の子芋が出回るのは秋口のみです。この子芋で作る衣かつぎは、秋の訪れを感じさせるこの時期だけの食べ物なんですよ。
石川早生の子芋は、蒸したり茹でたりすると手で皮がかんたんに剥けること、小ぶりで肉質に粘りがあること、カリウムを多く含むので高血圧に効果がある、などの特長があります。

衣かつぎの名前の由来

聞いただけではイメージしづらい衣かづき。いったいどのような由来があるのでしょうか。

平安時代、高貴な女性たちは外出する際に衣(ひとえ)の着物をかぶって顔を隠しました。その装いは「衣被ぎ」(きぬかずき/きぬかづき)と呼ばれていたそうです。

このことになぞらえて、里芋の一部に皮の付いた様子を「きぬかづき」と命名されたのが最初です。頭からすっぽりかぶることを「かづく」と言うので本来は「かづき」ですが、後に「きぬかづき」が転じて「衣かつぎ」となりました。

衣かつぎの作り方

◆材料
サトイモ
田楽味噌(塩またはわさび醤油でも)

手順

◆作り方
(1)まずサトイモ(里芋)を洗います。ボールにサトイモと水を入れ手で回しながら洗います。水が透明になるまで何度か繰り返して洗います。

(2)サトイモの下の部分を切ります。こうすることで、食べるときに皮が剥きやすくなります。

(3)サトイモを蒸す、または茹でます。竹串がスッとささるくらい柔らかくなったら出来上がりです。

(4)田楽味噌や塩、わさび醤油などでいただきます。(衣かつぎのおしりを押すと皮がつるっと剥けます。)
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