ブーム再熱の予感!「イチローズ・モルト」は世界が注目する珠玉のウイスキー

日本ウイスキー誕生の秘話を描いた朝ドラ『マッサン』。そんなドラマがキッカケで日本中でウイスキーブームが巻き起こりました。そんな日本ウイスキーの中でも人気の高い「イチローズモルト」はご存知ですか?今回はその歴史や種類などについてご紹介!

イチローズモルトって?

大きな社会現象をも引き起こした、NHK朝の連続小説ドラマ「マッサン」。物語の舞台となった北海道余市のウイスキー製造工場には連日見学者の長い列ができ、試飲をする人や製品を買い求める人でごった返したといいます。そして舞台となった北海道だけではなく、国内のウイスキーメーカーでもすぐれたウイスキーが注目されるようになりました。

ベンチャーウイスキー

埼玉県秩父市にある「ベンチャーウイスキー」が作る、「イチローズモルト」もそのひとつ。「イチロー」というのは「ベンチャーウイスキー」の創始者、肥土伊知郎(あくといちろう)氏から取った名前だったのです。

日本のウイスキーというと、サントリーやニッカなど、大手の会社のものが頭に浮かぶという方も多いでしょうが、小さないわゆるベンチャー企業もがんばっています。「ベンチャーウイスキー」もそのひとつ。埼玉県秩父市の「ベンチャーウイスキー」の「イチローズモルト」は生産量は少なく、知る人ぞ知る、マニアックなウイスキーです。今や世界が注目するウィスキーですが、これが誕生するまでには長い物語がありました。次で紹介します。

ベンチャーウイスキーの歴史

埼玉県は羽生市にある、土肥伊知郎氏の実家は老舗の造り酒屋でしたが、ある時関西の酒造メーカーに買収を持ち掛けられましたが、その際に条件を2つ提示しました。

1つはウィスキー作りからの撤退、もう1つは、熟成中の原酒の廃棄でした。

伊知郎氏はまるで我が子のような原酒を捨てることはできず、一旦は他の会社に原酒を預かってもらったものの、2004年に自ら「ベンチャーウイスキー社」を設立、2007年には秩父に新しい蒸溜所を作りました。

日本国内に留まらず、ウィスキーの本場スコットランドにも足を運び、ポッドスチル(蒸留器)をも直接輸入しました。

ウィスキーを入れる樽は北海道に日本古来の「ミズナラ」の木を買い付けに行き、蒸溜所を開く準備は着々と整ってきました。 試行錯誤を重ねた結果、2012年にアメリカのウイスキー専門誌主催のウイスキー・アドボケード・アワードで、「ベンチャーウイスキー」の“秩父ザ・ファースト”がジャパニーズ・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞!ようやく世界の名作ウィスキーと肩を並べるまでに成長しました。

味と香りは?

味の特徴

樽によっても違いますが、イチローズモルトのウィスキーを形容する言葉は、プリンのように濃厚、クリーミー、ウッディー、スパイシー、など、まさに一言では形容できないような深い味わいなのです。

香りについて

「イチローズモルト」は飲む前の香りと飲んでいる最中の香りが変化します。よく、後からキャラメルやトフィー、バニラのような香りがすると言われますが、最初には柑橘系のような香りを感じるケースが多く、ナッツやバニラ香とも言われ、「イチローズモルト」がいかにその香りを変化させながら人々の胃の中に入っていくかが描き出されています。まるで香水のようにトップとフィニッシュでは香りが違う場合が多いです。

イチローズモルトの種類

イチローズモルト 秩父ザ・ファースト

2008年に7,400本が世界同時発売され、即完売してしまったという、「イチローズ・モルト 秩父ザ・ファースト」。700mlが10,000円というお値段ながら即完売とは、いかに支持されているウィスキーかを物語っているかのよう。

まるで香水のように、最初と最後では香りが違ってきます。トップに柑橘系、レモンやオレンジ、ドライフルーツを思わせるすっきりした香りがして、のちにキャラメルとかトフィーの甘い香りがします。そして実際に口に含むとプリンのように濃厚で甘い香りが漂ってきますよ。とてもわずか3年しか熟成していないとは思えないような深みのある、クリーミーで濃厚なウイスキーといえるでしょう。

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

マニアックで完売必至なイチローズモルトの中でも、比較的手に入りやすい、「イチローズ・モルト ダブルディスティラリーズ」。約.20年前にその役目を終え、閉鎖した羽生蒸留所の原酒と、新しい担い手によって新たに設立された秩父蒸留所の原酒をかけ合わせて作られているウイスキーなので、本数が少なく、超希少価値。緑の木の葉模様のラベル通り、西洋のミントでなく日本種のハッカのようなすっきりした味わいが印象的。ひょっとしたら数々のウィスキーを飲み歩いてきた玄人が行き着く先のウィスキーなのかもしれないです。

イチローズモルト ザ・ファイナルビンテージ・オブ・羽生

製造所の吸収合併により2000年に製造を終えた羽生蒸溜所の原酒の樽の中から、シェリー、パンチョン、ホグスヘッドの樽の原酒をチョイスしブレンドしています。ほぼ20年前にその役目を終えた羽生蒸溜所で製造され、一時的に他の場所でその出番を待っていた原酒たちが時を超えてこのウィスキーの中には息づいており、それぞれの樽の個性を引き出す形でブレンドされています。

樽によって味が違うとは不思議なものですが、この「イチローズ・モルト ザ・ファイナルビンテージ・オブ・羽生」は、フルーティーでお酒なのにメイプルシロップのような味わいもあります。複雑で深みのある熟成感を楽しんでいただきたい、最高級の1本です。

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