ライター : 堀田 らいむ

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タマリンドとは?

アフリカの熱帯地方が原産の「タマリンド」は、マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の、高さ20~25mほどの常緑高木に実るフルーツです。タマリンドは高木が黄色い花をつけたあとにでき、7~15cmほどの枝豆を大きくしたような形をしていて、一年中見ることができます。実をつけるのに6年から10年ほどかかりますが、過酷な環境でも育つ強い植物なんですよ。

サヤの中に果肉があり、そのままでも食べることができます。酸味が強いので、ジャムやお菓子、飲み物などに加工して食べることが多いのだとか。日本人には少し馴染みの薄いトロピカルフルーツですが、栄養価が高く、いま注目されています。

タマリンドの味わいは?

タマリンドの味は甘酸っぱく、少しくせのある味で、日本の食べ物でいうと甘酸っぱい梅干しや干し柿などと表現されることが多いです。熟して茶色になったサヤの果実は、スパイスとしてカレーやスープなどのアクセントとしても使われています。

タマリンドの効果効能

整腸作用

タマリンドの果肉は、腸内環境を整える効果が期待できる「AHA(アルファヒドロキシ酸)」や「クエン酸」、「酒石酸(しゅせきさん)」を多く含んでいます。また、食物繊維も豊富に含まれているので、腸内環境も整えられ便秘にも効果が期待できます。

貧血予防

タマリンドの果肉には、カリウムと鉄分が含まれています。カリウムには体の中の余分な塩分を外へ排出する働きがあり、鉄分はヘモグロビンを作る働きがあるため貧血に効果があります。

消化機能の改善

タマリンドの果肉に多く含まれる、ビタミンやミネラル、クエン酸の作用に加え、食べ物を消化・分解する「酵素」がたっぷり含まれているので、消化機能の改善が期待できるでしょう。

果肉以外の部位にもいろんな効果が

上記の効能は、タマリンドの「果肉」によって期待できる作用です。しかし、果肉以外にも、タマリンドはいろんな効果を発揮してくれるんですよ。 たとえば、湿布として腫れた箇所に葉を巻くと、治りが早くなるとされています。また、種はドライアイ予防として目薬に配合されたり、ペースト状にすれば吹き出物にも効果的です。ほかにも、樹皮や花にも薬効があるとされ、さまざまな場面で使用されているんですよ。 まさにタマリンドは、捨てるところがないスーパーフルーツと言えるでしょう!
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