ラマダン明けの祝祭「レバラン」

約一月間のラマダンが明けると、街中がお祝いムード一色に。地域によってはお店や役所がすべて閉まり、親戚や知り合いを訪ね一緒にお祝いをします。

ラマダンを終えた人々は、モスクへ礼拝をしに行ったり、服を新調したり、大掃除をしたりと、日本のお正月の様子にも似ています。

ヨルダンのレバランでは、デーツの餡を包んで焼きあげる「マァッムール」というお菓子がよく食べられ、インドネシアでは、鶏肉のココナツミルク煮や、「ドドル」と呼ばれる、もち米粉を使った甘いお菓子が定番。

日本でのラマダン

日本で暮らすイスラム教徒の人々は、どのようにラマダンを迎えているのでしょう。イスラム教徒の多いイスラム圏では、ラマダン中の勤務時間に配慮がありますが、日本の企業で働いている場合、そのような環境はまれです。 忙しい勤務環境にある、日本のイスラム教徒にとって、長時間空っぽの胃のままで活動するのは、辛い事も多いはず。日本の企業でも、なかには理解を示し、フレックス制を認めるところもあるようですが、ごくわずかです。 認めていても、取引先との会議や繁忙期との重なりによって、家族とのイフタールの時間に帰宅できないときもあり、その場合には、日没後に早めにデスクで食事をするといいます。出張にラマダンの時期がかぶった場合には、旅行と同じように免除の権利を使い、後日ラマダンを行います。 イスラム圏以外の先進国で働く人々にとって、ラマダンは、なかなか厳しい状況下での行事なんですね。

ラマダンは信仰心の厚さを知る機会に

世界人口の2割以上が信仰しているイスラム教ですが、その内容については知らないことがたくさんありました。日頃から身近に多くの食べ物があり、食べることに制限がまったくない環境にいると、一週間でもそれを禁じられる日々は、想像ができません。 生涯を通じて信仰を貫き、毎年ラマダンを過ごすイスラム教の人々の信仰心の深さに驚きました。機会があれば、ラマダンの時期をイスラム圏で過ごし、実際に体験してみたいものですね。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
この記事に関するキーワード

特集

FEATURE CONTENTS