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連載:絶対きれいになる!皮膚科医の「美肌レッスン」

皮膚科医の私がおすすめのセルフケアを紹介する本連載。今回の主役は「シトルリン」です。美容効果が高く、スイカから発見された成分としてもよく知られています。どんな効果があるのか、私自身の体験もふまえて詳しくお伝えします。

スイカに含まれるシトルリンとは

日本の夏を代表する果物といえば、スイカですね。よく冷やした真っ赤な果実を暑い日にほおばると、さわやかな甘みが口いっぱいに広がり、心も体もすっきりした気分になります。まだ自宅に縁側があった昭和の時代、家族みんなでワイワイと囲みながら縁側でスイカを食べる、そんな光景が夏によく見られました。

スイカやキュウリなど夏に旬を迎える果物・野菜には、古くから利尿作用があり、夏バテの予防にいいと伝えられてきました。水分の多い夏野菜をとると、体内の熱を吸収して尿と一緒に体外に排出し、体温を下げてくれると考えられてきたんです。また、夏は水分の摂りすぎでむくみやすい時期でもありますが、夏の果物・野菜は利尿作用でむくみを軽減する働きもあります。

その時期に採れるものは、その時期の体に必要なものを含んでいる、そんなふうに日本人は昔から解釈してきました。四季を持つ日本人らしい感性といえますね。

私も夏になると、スイカをよく食べるようにしています。もちろん「おいしいから」というのが一番ですが、いま述べたスイカの利尿作用とか、スイカに含まれるシトルリンという成分の健康・美容効果に期待しているからです。今回は、シトルリンの効果について詳しくご紹介しますね。

シトルリンの効果

シトルリンは昭和5年、日本でスイカから発見された成分です。そのため「シトルリン」という名称は、スイカの学名「Citrullus vulgaris」から取られています。もともと医薬品成分でしたが、2007年8月17日以降、非医薬品リストに追加されると、サプリメントなどで手軽に摂取できるようになりました。日本で発見された成分といわれると、なんとなく親近感を持ちますね。

では具体的に、シトルリンにはどのような効果があるのでしょうか。以下にまとめてみました。

美肌

シトルリンはアミノ酸の一種で、私たちがもともと持っている保湿成分「天然保湿因子(NMF)」を構成します。肌のツヤやハリは天然保湿因子(NMF)の量や効力に関わっているため、シトルリンを摂ると、肌の潤いを取り戻せるんです。

むくみ

先ほど「夏の果物とむくみ予防」についてお伝えしましたが、栄養面から見ると、シトルリンの効果が大きいのでしょう。というのも、シトルリンには血流を改善させる作用があって、体内に溜まった余計な水分を排出してくれるからです。また、むくみは肌のくすみやたるみの原因になりますから、むくみを取り除くことは美肌作りにおいても大切なんです。

ダイエット

血流の状態がよくなれば、自然と代謝アップにつながります。代謝が上がれば脂肪を溜め込みにくい体質に切り替わるので、ゆるやかなダイエット効果も期待できます。シトルリンは水分や脂質の代謝に関わる貴重な成分といえますね。

冷え性

シトルリンの一番よく知られる作用は、血管を拡張させること。血管が拡がれば血流がスムーズになるので、末端まで血液が行き渡り、冷え性の予防・改善につながります。夏は冷房などの影響で、意外と冷え性が多くなる時季。シトルリンが活躍してくれるかもしれませんよ。

疲労回復

疲労の主な原因は、アンモニアと乳酸が体内に溜まること。シトルリンは肝臓内でアンモニアを尿素に分解して、体の外に排出させる作用があります。そのため、疲労回復に役立つんです。実際、アメリカでは、シトルリンのサプリメントがアスリートに向けて販売されているんですよ。

肩こり

血流が悪化すると、こりや痛みの原因になります。肩こりもその代表的な例です。シトルリンは何度もお伝えしているとおり、血流をよくする働きがありますから、日頃から肩こりに悩んでいる人にぜひおすすめです。

筋肉増強

シトルリンは「成長ホルモン」の分泌を促すといわれます。成長ホルモンは筋肉や骨を作る働きを担っているので、筋肉組織を増やす作用が期待できます。

シトルリンの1日の摂取目安量

シトルリンの1日の摂取量の目安は、800mg程度といわれています。摂れば摂るほど効果が高まるわけではありませんので、スイカやキュウリ、ゴーヤなどから効率よく摂るようにしましょう。また、シトルリンは皮に多く含まれているので、もしスイカから摂取したい場合、果実に加えて皮の部分も漬物にして食べるといいですね。私もよく試していますよ。

注意したいこと

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