連載

「吸収力」が妊活のカギ。毎日少量のキャベツで体質を変えよう

子宝薬膳家がお勧めする、自分で、自宅でできる妊活薬膳。連載初回となる今回は、じつは薬膳において「なにを食べるか」よりも「きちんと吸収できているか」が大切、ということをお伝えします。吸収力を高めるスーパー食材も併せてご紹介します。

薬膳で妊活をサポート

最近よく耳にする「不妊治療」や「妊活」という言葉。いつか子供が欲しいと願う女性であれば、興味を持たれる内容かもしれません。とはいえ、実際取り組むとなると通院を必要としたり、保険適用外の漢方を飲んだりと、予想以上に時間とお金がかかってしまい、つい躊躇してしまうものです。

そんな方にぜひおすすめしたいのが、「子宝薬膳」です。その名のとおり、薬膳の効能を活かして妊活する方法で、時間も特別な出費もかからず、自分でおこなうことができます。この連載を通じて、薬膳の魅力と効能を詳しくご紹介したいと思います。

薬膳は「食べる漢方」

そもそも私が本格的に薬膳を学ぶきっかけになったのは、ニキビ。当時、顔の全面にニキビができていて、クリニックに1年半ほど通い、抗生物質、ビタミン剤、塗り薬を処方されましたが、一向に治りませんでした。ところが、私の体質に合わせた薬膳料理を食べる機会があって、なんとその晩にニキビがスーッと引いてしまったのです。このことがきっかけになり、私は薬膳の魅力にどんどん惹かれていきました。

薬膳とは、「食べる漢方」といったイメージです。体質・体調に合わせて、漢方を処方するように食材を使い分けることで、妊娠に向けて身体を整えていきます

食べる漢方といっても、生薬を使うだけが薬膳ではありません。スーパーで売られている身近な食材でも薬膳は行えます

例えば、トンカツなどの揚げ物にはキャベツの千切りが添えられていることが多いですよね。実はこの組み合わせも理にかなった薬膳です。消化に負担がかかる揚げ物と、消化を促進してくれるキャベツを組み合わせることで、消化しやすくしているのです。

このように、薬膳というと難しく聞こえますが、日本人にとっては実は身近なものなんです。

身体は食べたものから作られる

また、食事で体質を改善するには、おそらく時間がかかるイメージをお持ちでしょう。でも、意外かもしれませんが、早ければ1日〜1ヶ月で何らかの変化を感じる人が少なくないんです。

たとえば、血(薬膳では「ケツ」と呼び、血液と栄養成分といったイメージ)が不足すると、白髪が出やすくなります。そうした人に、血を増やす食材を1週間食べ続けてもらったら、白髪の減少を実感された人もいらっしゃいます。

最も分かりやすいのは生理です。10代の頃からしつこい生理痛を持っていた人でも、身体を整えることで、翌月から生理痛が来なくなったという例はたくさんあります。

私たちの身体は食べたものから作られます。毎日の積み重ねはそれほど影響が大きく、変化も早く表れるのです。

「何を食べるか」よりも「吸収力」

じつをいうと、薬膳で大切なことは「何を食べるか」よりも、まず「食べたものを吸収できているか」どうか。子宝薬膳にしても同じで、まず吸収力を高めることを重視します。なぜならば、食べたものが全て吸収されているわけではなく、消化吸収できなかったものが体内で老廃物となるため。「良かれ」と思って食べていたものが、かえって身体を汚す存在となってしまんです。

吸収力低下の症状リスト

吸収力が足りない人には、下記の症状が表れる場合が多くあります。もしあてはまる人は、吸収力を上げることを意識してみてください。

・朝スッキリ起きられない
・朝は食欲がわかない
・食後ねむくなりやすい
・風邪を引きやすい
・疲れやすい


上記に挙げた症状は、薬膳では「気虚(ききょ)」というエネルギー不足の状態の人に現れます。

食べ物を消化するにはたくさんのエネルギーを必要とします。風邪をひいた時、私たちはお粥など消化に負担がかからないものを食べますよね。なぜなら消化にエネルギーをかけず、身体を治癒することにエネルギーを集中させるためです。食べ物を消化するには、それほどエネルギーを使うんです。

上記の症状をお持ちの人は、エネルギーが不足気味で、消化力も落ちやすくなっています。意識的に腹八分目を守り、消化に負担をかけないよう心がけましょう。

生食のキャベツで吸収力を高めよう

吸収力を上げるお勧めの食材は、先に述べたキャベツです。キャベツは胃の働きを助けてくれます。別名、食べる胃薬と呼ばれるほど。キャベツに含まれるキャベジンと呼ばれるビタミンを商品名にした胃薬もありますね。

薬膳の立場からいうと、お勧めの食べ方は「生食」です。生野菜は身体を冷やしてしまうと敬遠する方もいらっっしゃいますが、キャベツは平性(へいせい)といって、体を冷やしもせず温めもしない、おだやかな性質の食材です。

また、キャベツのビタミンUは加熱すると壊れてしまうため、栄養学的に見ても、胃の働きを強めたい場合は生食をお勧めします。 元々胃痛や胸焼けがある方は、生キャベツを食事に取り入れることで、その日から膨満感が感じにくくなったりするようです。

大切なのは、量より頻度。一度に大量のキャベツを召し上がるのではなく、毎日少しずつでよいので、食べる頻度を上げてみてくださいね。

毎日のキャベツで吸収力を高めてあげることこそ、子宝薬膳の第一歩。地味に思うかもしれませんが、ぜひ続けてもらいたい食習慣です。

おわりに

今回は連載の初回ということもあり、何を食べるかよりも、きちんと吸収できることが前提として大事である、というお話をさせて頂きました。

次回以降から、積極的に食べてもらいたい「妊活食材」をご紹介していきます。

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