ライター : tep

監修者 : 工藤 孝文

みやま市工藤内科 院長

さまざまな食品に含まれている「クエン酸」

代表的な酸味成分、クエン酸。クエン酸はわたしたちの健康を支える貴重なはたらきを持っていて、食品から毎日でも摂取してほしい成分です。

安価なサプリも出ていますが、体内の作用は同等でも、食品から摂取することがすすめられます。なぜなら、サプリだとクエン酸しか入っていませんが、食品から摂れば、クエン酸以外の有効成分もあわせて得られるからです。

クエン酸の摂取目安量

一日に摂るクエン酸の目安は、約1.5〜2gといわれています。(※1)明確に定められた摂取量の目安はないものの、クエン酸は健康の根本を支える「エネルギー産生」に不可欠なので、ぜひ毎日きちんと摂るように心がけたいですね。

疲れを残さない!クエン酸の健康効果

疲労回復効果

わたしたちは食べ物から糖質、脂質、たんぱく質を摂取します。これらをエネルギーに変える過程を「クエン酸回路」と呼び、この回路がスムーズに機能していると、エネルギーがどんどん作られます。(※2)

クエン酸は、いわばこの回路の潤滑油のような存在。クエン酸を補給することで、疲労物質である乳酸などの蓄積をおさえるはたらきが期待できます。(※2)

血流を良くする

体内の血流が悪くなる原因のひとつに、血小板の凝集があります。つまり、血液中の血小板が寄せ集まり、流れが悪くなってしまうのです。クエン酸には、血小板の凝集を抑制する作用があり、血流を良くするのに役立ちます。(※3)

食欲増進効果

レモンや梅干しなどを口に含むと、唾液が出てきますよね。これは、クエン酸によるもの。クエン酸には、唾液や胃液といった消化液の分泌をうながす作用があり、その結果、食欲増進につながります。(※4)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ