フランスワインが飲めなくなる!? 気候変動でワイン産地の将来がピンチ

ワインの産地といえば、すぐ思い浮かぶのはフランス。フランスワインが「気候変動で将来的に飲めなくなる!?」という話題がのぼっているようです。実際のところ、どうなんでしょうか?さっそく詳細を調べてみました。

2016年4月5日 更新

フランスワインが生産のピンチ!?

ワインは産地やブドウの品種によって、味わいがさまざまです。その違いを比較してみたり、ある産地のワインにこだわってみたり、ワインの楽しみ方もまた、人それぞれですね。

ワインの産地としておそらく最も有名なのは、フランスでしょう。もしも、そのフランスワインが外的な要因で生産のピンチを迎えているとしたら……?いつの日か、フランスワインが飲めなくなってしまうとしたら……?

そんな話が現実になるかもしれない、という説が専門家の間でも指摘されているそうです。

そもそも、フランスワインはなぜおいしいのでしょうか。なぜピンチを迎えているのでしょうか。詳しく調べてみました。

フランスの気候風土が生む上質のワイン

じつをいうと、ワインの生産量ではイタリア、ブドウの栽培面積ではスペインが世界一とされています。それでもフランスがワインの産地として高い評価を受けているのは、そのすぐれた品質や文化的な洗練度によるのでしょう。

なにより、フランスの気候・風土がワイン用のぶどう栽培にとても適していること、この点がフランスワインの評価を高く位置付けている最大の理由とされています。

フランスはワイン生産の長い歴史を持っているため、ワイン造りのこだわりがとても強いことで知られています。ブドウの木を植える間隔、茂らせる葉の枚数など、徹底的に管理されているんです。

それに加えて、フランスの気候・風土の影響も、とても大きいといえます。赤ワイン用のぶどうの場合、日照量が多く、平均気温の高い温暖地域が向いていて、フランスの有名なワイン産地「ボルドー」や「ブルゴーニュ」は、この条件を満たしているからなんです。

そのほか、「乾燥」もおいしいワインに仕上げるうえで大切な要素。「春の雨」と「夏の乾燥」という条件を経ることで、ワインの質が高まるんです。

気候変動で、ぶどう栽培に適さなくなる?

意外かもしれませんが、地球温暖化による気候の変動で、いま現在、ワインの質は上がっているといわれています。高い品質のワインを作るためには、日照量の多さと平均気温の高さが大切だからです。今に限っていえば、地球温暖化でワインがおいしくなっているんです。

でも、このまま地球温暖化が進めば、ぶどう菌が今の良質な状態を保てないかもしれない、といいます。ようするに、ぶどう菌を今の場所から引っ越さなければならない可能性がある、ということ。フランスワインがピンチを迎えている理由も、ここから来ているようです。

フランスでは20世紀の間に、気温が1.5度、高くなったそうです。地球の気温が1度上がれば、ぶどうの収穫は6〜7日ほど早まるのだそう。今後、気候の変動によって暑さがさらに増せば、収穫時期などとの兼ね合いから生産に問題が起きるという指摘もあるんです。

実際、ある研究結果によると、現在の主なワイン産地でぶどう栽培に向いている土地は、2050年までに25%〜73%ほど減るのだとか。具体的には、より高地にワイン産地が移動する可能性がある、ということです。

地球温暖化の悪影響はいろんなところで目にしますが、フランスワインもまた、その例をまぬがれないのでしょうか。
フランスワインを今後もおいしく飲み続けられるような地球環境、ぜひ守っていきたいですね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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