ライター : カフェ巡りスト/バリスタ 柳 隆晴

日本バリスタ協会ライセンスレベル1 / ドリンクコーディネーターベーシック

カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違いは?

カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、カフェモカ。コーヒーショップなどでもよく耳にするこの4つはそれぞれ特徴があります。特に「カフェオレ」と「カフェラテ」はよく似ていますが、まったく違う飲み物なのです。

この記事では、カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、カフェモカの順にそれぞれの特徴をバリスタが詳しく解説します。
ドリンク名コーヒーミルク割合発祥地
カフェオレドリップコーヒー温めたミルク
フォームドミルクでもスチームドミルクでもOK
コーヒーとミルクは同量フランス
カフェラテエスプレッソスチームドミルクエスプレッソが約30cc
残りはすべてミルク
イタリア
カプチーノエスプレッソスチームドミルクエスプレッソが約30cc
残りはすべてミルク
イタリア
カフェモカエスプレッソスチームドミルクエスプレッソ2
スチームミルク7
チョコレートシロップ1
アメリカ

ミルクのやさしい甘さが楽しめる「カフェオレ」

「カフェオレ」は、正しく表記すると「カフェ・オ・レ(café au lait)」。フランス発祥の飲み物です。“cafe” がコーヒー、 “au” が前置詞、 “lait” が牛乳を意味します。イタリア語では「カフェミスト(caffe misto)」といいます。

使用するコーヒーとミルクの特徴

カフェオレに使うコーヒーは、ドリップコーヒーがベースです。ドリップコーヒーのドリップ(Drip)は、英語で「落ちる」「滴る」などを意味するように、コーヒーの粉にお湯を注いで抽出することを指します。また、使用するミルクは、温めたミルクが一般的です。

コーヒーとミルクの割合

お店によって比率は多少異なりますが、基本的にカフェオレはコーヒーとミルクを約1:1で割ります。さっぱりとした飲みやすさが特徴。コーヒーの苦みがミルクで調和され、やさしい甘さも楽しめます。

エスプレッソを使う「カフェラテ」

「カフェラテ(カフェ・ラッテ)」はイタリア発祥の飲み物で、正式にはカフェ・コン・ラッテ(Caffè con Latte)。 “Caffe” がコーヒー、 “con” が英語でいうwith、 “latte” が牛乳を意味します。 カフェラテという言葉自体はアメリカのシアトル系コーヒー文化において作られた造語で、イタリアで「カフェ・ラッテ」と注文しても通じないのでご注意を。

使用するコーヒーとミルクの特徴

カフェラテのコーヒーはイタリア発祥であるため、エスプレッソがベースです。エスプレッソとは、専用のマシンで高圧力をかけ、30秒ほどの短時間で抽出されたコーヒーのこと。短時間かつ高圧力で抽出されるので、コーヒーエキスに旨味が凝縮されています。

カフェラテに使うミルクは、スチームドミルク(温めたミルク)です。スチームは蒸気という意味で、蒸気の力でミルクを泡立てながら温めます。泡立った部分はフォームドミルクになりますが、泡立たなかった部分がスチームドミルクになります。
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