ライター : noranora69

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

痔を対策するためには

痔を対策するには「食物繊維」が必要。しかし、食物繊維が含まれているものを、ただやみくもに食べればいいというわけではありません。いろいろな食材に含まれている食物繊維を理解して、上手に組み合わせて食べることが大切です。さっそくチェックしていきましょう!

腸内の善玉菌を増やそう

お尻にも内臓にも負担がかからないようにするには、まず「いい便」を作り、排便をスムーズにすることが大事です。ヨーグルトやキムチなどに含まれる乳酸菌は、腸内で善玉菌として働き、整腸作用の効果が期待できます。(※1) 下痢や便秘などの不調を解消するために、これらの乳酸発酵食品を食べるのがおすすめです。野菜はサラダではなく、温野菜にして温めて摂取することで、体を冷やしません。

痔に効く食べ物とは?

根菜類(大根・ゴボウ・れんこん)

ゴボウやれんこんなどの根菜類は、食物繊維を豊富に含むものとして知られています。根菜類に多く含まれている食物繊維は、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」です。腸の働きを活発化させ、排便を促します。(※2) また、根菜は体を冷やしにくいものが多いので、痔に大敵である「冷え」の対策にもつながります。

海藻類

昆布やわかめ、ひじきは、水に溶けやすい水溶性の食物繊維を豊かに含んでいる食べ物です。水溶性食物繊維は、便をやわらかくしてくれる作用があります。(※2)慢性的な便秘の方は、水溶性と不溶性のバランスを考えて摂取するようにしましょう。

大豆製品(特に納豆)

ほかの食物繊維を含む食べ物と比べて、たっぷりの量を摂取できて、料理もしやすいのが大豆製品です。食物繊維のほか、粘膜や皮膚の生成時に必要なビタミン類や、良質のたんぱく質を豊富に含んでいます。 なかでも納豆特有の納豆菌には、善玉菌を増やし有害菌の排出を促す働きがあります。(※3)

オリーブオイル

オリーブオイルは小腸で吸収されにくいため、大腸まで届いて便のすべりを良くする作用が期待できます。過剰摂取はカロリー過多の原因になってしまうので、一日大さじ2杯程度のオリーブオイルを、料理などに使うと効果的のようです。(※4)
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