ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

りんごの栄養や効果効能

りんごの栄養と効果

  1. 塩分の摂りすぎを調整する「カリウム」
  2. 鉄分の吸収を促す「ビタミンC」
  3. 老化対策に役立つ「ポリフェノール」
  4. 血糖値の上昇を抑える「水溶性食物繊維」
  5. 腸内環境を整える「不溶性食物繊維」
  6. 炎症を癒す「リンゴ酸」

塩分の摂りすぎを調整する「カリウム」

りんごには、ミネラルの一種であるカリウムが豊富です。りんご100gあたりに120mg含まれています。

カリウムの主なはたらきは、細胞内液の浸透圧や体液のpHバランスを一定に保つこと。ナトリウム(塩分)の排出を促す作用があるため、塩分の摂りすぎを調節するのに役立つ栄養素です。(※1,2)

鉄分の吸収を促す「ビタミンC」

りんごには、ビタミンCが100gあたりに6mg含まれています。ビタミンCは体内で合成できないため、食事からしっかり摂ることが大切です。

貧血対策をするには鉄を摂取する必要がありますが、鉄は吸収されにくい性質があります。そこで役に立つのがビタミンC。鉄を吸収しやすい形に変化させることで、吸収率を高めるはたらきがあるといわれています。(※1,3)

老化対策に役立つ「ポリフェノール」

抗酸化物質として注目されているポリフェノールが、りんごに多く含まれています。ポリフェノールは、老化や免疫低下の原因となる「活性酸素」を取り除く作用が期待できますよ。

また、りんごに含まれるポリフェノールのなかで、とくに豊富なのが「プロシアニジン」。緑茶や赤ワインから摂れるポリフェノールより、抗酸化作用が強いのが特徴です。(※4,5)

血糖値の上昇を抑える「水溶性食物繊維」

りんごには、水に溶けやすい水溶性食物繊維が豊富に含まれています。

水溶性食物繊維は小腸における栄養吸収の速度を緩やかにする作用があるため、食後の血糖値の上昇を抑えるはたらきがありますよ。また、大腸内で善玉腸内細菌の餌となり、腸内環境を整える作用もあります。(※6)

腸内環境を整える「不溶性食物繊維」

りんごには、不溶性食物繊維も多く含まれています。

不溶性食物繊維は水に溶けにくい性質を持っていますが、水分を吸収して便の容積を増やす作用があります。便の量が増えることで大腸が刺激され、排便がスムーズになりますよ。水溶性食物繊維と同様に大腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるはたらきも期待できます。(※6)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ