ライター : kita

ラプサン・スーチョンって?

ラプサン・スーチョンとは「世界で初めて作られた紅茶」として知られている中国原産の紅茶です。もともとは福建省の険しい岩山に自生していた野生種で、17世紀頃には薬として取引されていた過去があるほど、体に良い茶葉です。その歴史は、松の薪の燻煙で乾燥させ、松の精油独特の香りを与えたのが始まりだとされています。 Wikipediaではその香りについて、
紅茶の茶葉を松葉で燻して着香したフレーバーティーの一種で、癖のある非常に強い燻香が特徴である。

出典: ja.wikipedia.org

と紹介していますが、実際のところその香りは、なんとあの「正露丸」にそっくりなのです。理由は正露丸に含まれる「クレオソート」という物質の香りが松の薫製香とほぼ同じだと言うところにあるそうです。

ラプサン・スーチョン人気の秘密

そんな強い香りを持つラプサン・スーチョンですが、実はイギリスではとても人気のある茶葉の一つで、イギリス王室にも献上されるほど高貴なお茶として知られています。 その理由は 1)ラプサンスーチョンの茶葉が限定された地域でしかとれない貴重なものであること 2)成長した葉しか使わず一般的な茶に使われる芽などの部分は捨ててしまうこと 3)製造過程が長く、手間がかかること などが挙げられますが、これらに加えて、その独特な香りが一度惹き付けた人の心を話さないほど魅了してしまうといったところにあるようです。香りにクセがあるものも、硬水で淹れると、飲みやすくなるといった特徴があります。

ラプサン・スーチョンを実際に飲んでみる

ホットで飲む

ホットで飲む場合はなるべく硬水を使い、ミルクなどを淹れて飲むことで香りを和らげ、イギリスで好まれている本場の飲み方に近づけることができます。クッキーなどとの相性も抜群なので、アフタヌーンティーとしても楽しめます。

アイスで飲む

アイスで飲む場合、水は軟水/硬水どちらでも可能ですが、より美しい色を楽しみたい場合は鮮やかな色が出やすい軟水がオススメです。その場合は、レモンなどで香りをつけると、より飲みやすい紅茶に仕上げることができます。

一度飲むとやめられない?クセにになる味

おそらく初めて飲む方にとっては抵抗が強いであろう香りを持つラプサン・スーチョンですが、飲んでみると奥深い味わいがあり、意外な美味しさと飲みやすさに驚かれることかと思います。 この冬はイギリス王室にも愛される高貴な味をぜひお家でも試してみてくださいね!

ラプサン・スーチョンが手に入るオンラインショップ

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