ライター : macaroni 編集部

節分の日に食べる恵方巻き。2024年の方角は?

2024年の恵方巻きの方角

  1. 日程:2024年(令和6年)2月3日(土)
  2. 恵方:東北東やや東
2月3日は節分の日。節分とは立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを言い、とくに立春前日はもっとも重要視される行事となっています。邪気やけがれを次の季節へ持ち越さないための、日本古来の風習です(近年では、立春以外にも着目し、春の5月、夏の8月、秋の11月に恵方巻きを販売している場所もあるそう)。

節分の日に食べる “恵方巻き” とは、恵方を向いて無言で食べると良いと言われている巻き寿司のこと。恵方は福徳をつかさどる歳徳神(としとくじん)様がいる最もよい方角のことを指し、毎年変わるのが特徴です。

また、基本的には毎年2月3日ですが、うるう年によっては日にちが変わるので注意しておきましょう。

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2024年(令和6年)2月3日(土)の恵方は「東北東やや東」。

家の中や、今いる場所から恵方の方角を調べたいと思ったら、スマホを使うのがおすすめ。アプリを使えば、簡単に方角を調べられますよ。

スマホがない場合は、方位磁石で調べましょう。赤い矢印が正確に「北」を指しているものであれば、本格的なものではなくても方角が分かります。

恵方はどうやって決まるの?

日本独自の天文や占いのひとつ「陰陽道(おんみょうどう)」によって恵方は決まります。以下の表の通り、干支の基本となる十干(じっかん)に基づき、毎年当てはめられています。
十干(じっかん)恵方16方位
甲(きのえ)、己(つちのと)東北東甲の方角:東北東微東/75度
乙(きのと)、庚(かのえ)西南西庚の方角:西南西微西/255度
丙(ひのえ)、辛(かのと)南南東丙の方角:南南東微南/165度
丁(ひのと)、壬(みずのえ)北北西壬の方角:北北西微北/345度
戊(つちのえ)、癸(みずのと)南南東丙の方角:南南東微南/165度
“丙、辛” と “戊、癸” は方角が同じのため、実質全部で四方角となります。この四方と、10の周期でまわる十干の組み合わせで恵方が決まります。

冒頭でもお伝えしましたが、恵方と呼ばれる方角には「歳徳神(としとくじん)様」がいるといわれています。歳徳神様は、その年の福を司る神様。恵方に向かって事をおこなうと、あらゆることがうまくいくと言い伝えられていますよ。

節分に恵方巻きを食べる意味・由来は?

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起源と由来

恵方巻きは、関西がルーツといわれており、徐々に大阪へと広がっていきます。大阪では無病息災や商売繁盛を願って食べられていました。

ただし、江戸時代からという説や明治、大正など、時期や起源には諸説あるようです。当時は、「恵方巻き」ではなく「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」と呼ばれていたことも。

「恵方巻き」という名称は、1989年に広島県で某コンビニチェーン店が太巻きを売り出した際、「恵方巻き」と名付けたことから始まりました。そこから全国に広がり、今では2月3日に恵方巻きを食べることが定番となっています。

恵方巻きの具材にも意味がある?

具材に決まりはありませんが、基本となるのが縁起物とされている7つの具材です。

“7つの災難が取り除かれて、7つの幸福を授かる” といわれる「七福神」にちなみ、穴子、うなぎ、えび、だし巻き卵、しいたけ、かんぴょう、きゅうり、桜でんぶの7種類の具材が七福神にちなんだ縁起物と言われています。

豆まきをする際の「福は内」という掛け声がありますが、恵方巻きも同様、縁起が良い具材を巻いて食べることで、幸福を願うとされていますよ。
具材意味
うなぎ(あなご)(1)うなぎのぼりの言葉から「上昇・出世」を連想
(2)長い形から「長寿」を願う
かんぴょう細長い形状から「長生き」を願う
しいたけ形が陣笠に似ていることから、「身を守る」という意味合い
きゅうり「九利」の漢字を当てて、「9つの利をもたらす」という語呂合わせ
えび(1)目玉が飛びでた容姿から「めでたし」という語呂合わせ
(2)ひげが長く腰が曲がっているので「長寿」の意味合い
桜でんぶ「めでたい」の語呂合わせで縁起物とされる、鯛が原料だから
卵焼き黄色を金に見立てて、「財の豊かさ」「金運上昇」を願う
具材の詳細や基本のレシピを知りたい方はこちら▼

恵方巻きの正しい食べ方

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