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世界規模で大きく展開する大人気コーヒーチェーン「スターバックス」。その店舗数は全世界で18,000以上を誇り、日本国内でも1,000店以上あるといいいます。しかし、そんな世界中で大人気のスターバックスにも関わらず、何故かイタリアには1店舗として出店されていないというのです。その理由には、イタリア独自の「BAR(バール)」という文化が深く関わっていました。

イタリアにはスタバが無い

世界規模で大きく展開する大人気コーヒーチェーン「スターバックス」。

その店舗数は全世界で18,000以上を誇り、日本国内でも1,000店以上あるといいいます。

しかし、そんな世界中で大人気のスターバックスにも関わらず、何故かイタリアには1店舗として出店されていないというのです。

エスプレッソ大国イタリア

イタリアは、コーヒーと言ったらエスプレッソを差すほどのエスプレッソ大国です。
1806年、ナポレオンがイギリス製品をボイコットする大陸封鎖令を発したことから、フランス植民地で砂糖やコーヒー豆が極端に不足した。

出典: ja.wikipedia.org

ローマの「カフェ・グレコ」の3代目オーナー、サルヴィオーニは、苦肉の策としてそれまで出していたコーヒーの量を単純に3分の2にして、価格を下げることで当座をしのいだ。

これがデミタスカップの起源である。

出典: ja.wikipedia.org

高圧力で抽出し濃厚なコーヒーを淹れる方法として、エスプレッソマシンはデミタスカップの誕生から1世紀後の1901年にルイジ・ベゼラによって開発された。この特許を買い取ったデジデリオ・パボーニが1906年のミラノ万国博覧会に<ベゼラ>という名前で出品したのがエスプレッソの起源であり、1杯ずつ注文に応じて淹れる手法がトルココーヒーで既に定着していたイタリアで広く受け入れられた。

出典: ja.wikipedia.org

エスプレッソが生まれた国イタリアでは、そもそもイタリアのエスプレッソをモデルに生まれたスタバが流行りにくいのはわかりますが、それでも一店舗も無いっていうのは不思議です。

なぜそんなことになっているのでしょう?

イタリアは個人商店の国

昔からの習慣を守るため夜間や日曜の営業を規制する法律もあり、外資系の大型商店に個人商店が潰されてしまわないよう保護されています。

出典: blog.hankyu-travel.com

飲食業が深夜営業できないのが法律でも定められている

出典: news.livedoor.com

日本では24時間営業しているコンビニやスーパーでさえ、イタリアでは22時までにはどこも閉まってしまいます。

しかもイタリアのお店はどこもゆったり昼休みを取る「シェスタ」という習慣があり、大体のお店が昼間2時間ほどの休憩を取ってしまいます。

お国柄として、チェーン店の経営に向いていないわけですね。

他にはこんなご意見もあります。
どうもイタリアは外資系チェーン店が進出してくるのが怖いと見えます。

出典: tokuhain.arukikata.co.jp

たとえば、日本でも手に入るkate spade,juicy couture,vivienne tam,marc jacobsといったアメリカブランドはイタリアにはありません。

出典: tokuhain.arukikata.co.jp

国内の売上げが外資に流れるのを防ぐため、外資の進出を阻止しているというのです。

なるほど、アパレルであれば、チェーンでもないし、シェスタの習慣もさしてマイナスになりません。イタリアの習慣がマイナスに働くことも無さそうです。

もしかしたら、イタリアにはビジネスに関して閉鎖的な一面があるのかもしれません。

BARの存在

イタリアにはBAR(バール)と呼ばれるこだわりのコーヒーを提供する立ち飲みスタイルのカフェが国中に何万件とあります。
バールとは、分かりやすく言うと、コーヒーなどのドリンクを立ち飲みで提供するカフェよりも小さな店舗で、小さな街や駅にも必ず存在する。

出典: news.livedoor.com

バールはイタリア全土で16万軒あるといわれ、地域社会に密着した生活に欠かせないお店です。

出典: www.delsole.st

イタリアの大なり小なりどこの街にも広場があり、教会があり、そしてバールがある。バールはイタリアの街の風景に自然に溶け込んだ存在です。

出典: www.delsole.st

バールは、イタリアの人たちの生活に欠かせないものです。国民のほとんどが一つは行きつけのバールを持ち、人によっては朝はカプチーノ、昼、夕はエスプレッソと、一日三度もバールを訪れます。さらに、軽い食事もバールで済ませてしまったりもするのです。

後乗りのチェーン店が割り込む余地も無いほど、バールは国民の生活に根付いてしまっているのです。

さらに
イタリアのBarは基本的に立ち飲みで、エスプレッソ一杯が日本円で約90円と格安なので、とても気軽に入れます。

出典: tokuhain.arukikata.co.jp

イタリアのバールはほとんどが一杯€1以下と格安の値段設定。スタバのエスプレッソが日本では300円することを考えれば、こだわりのコーヒーがこれだけ安いのであればスタバの入り込む余地は無いでしょう。

イタリア人はカフェでくつろがないし、飲み歩きもしない

スタバといえば美味しいコーヒーを提供するのはモチロンですが、豊かな「経験」や「空間」を提供することに重点を置いていることでも有名です。

ゆったりコーヒーを嗜みながら読書を楽しんだり、歩きながら美味しいコーヒーを飲んで歩く道のりを楽しい時間に変えたり。

しかし、イタリアの人にはそもそもそういう形でコーヒーを楽しむ習慣が無いのです。
イタリアでは、立ち飲みでクイッっと飲んですぐ出て行ってしまいます。

出典: kaikoku-japan.net

小さなカップにホンの一口か二口程度の量をカッと飲み干します。

出典: allabout.co.jp

もちろんテイクアウトするなんてこともありません。

出典: kaikoku-japan.net

かといって、バールに席が無いかというとそうではありません。でも、ほとんどの人が立ち飲みで済ませてしまうんです。

それは何故か。
BARの最大の特徴ですが、立って飲む場合と座って飲む場合で値段が変わるためです。

出典: www.perbacco.jp

店にも寄りますがだいたいカウンターで楽しむ値段の2~3倍が相場のようですが、有名店はさらに高くなります。

出典: www.perbacco.jp

座って飲むと格段に値段が上がってしまうんですね。イタリアの人たちにとって、バールはくつろぐところではなく、コーヒーを飲みに立ち寄るところなんです。そもそも、小さなデミタスカップで提供されるエスプレッソをそんなに時間をかけて飲むこともありません。

日本で言うところの立ち飲み屋にちょっと似ているような気もしますね。

バリスタの存在

イタリアの人たちは、毎日行きつけのバールに行き、毎日同じ注文をする人も少なくありません。

そうなると、バリスタはそのお客さんの好みを覚えてくれるのです。
私がイタリアで一番好きなものの一つがバールなんですが、これ程小額でお客のニーズに細かく、しかも素早く応えるものは世界に数少ないのではないかと思うんです。

出典: ameblo.jp

お気に入りのエスプレッソを出すバールに通ううちに、バリスタが阿吽の呼吸で自分の要求に応えてくれるようになる。

こうなったら、それこそ外から入って来たチェーン店が入り込む余地は無いですね。イタリアのカフェ文化は、生活、そして歴史に形作られた大切な文化だったのです。

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