ライター : ☆ゴン

パスタソースの定番「アマトリチャーナ」

※画像はイメージです
アマトリチャーナは、ボロネーゼやペペロンチーノなどに比べると、日本ではまだ知名度が低いですね。しかしローマでは定番のソースで、カルボナーラと並ぶ三大パスタのひとつ。

この記事では、アマトリチャーナの特徴や名前の由来、似ているパスタとの違いなどについて、わかりやすく解説します。後半では作り方のレシピも紹介。アマトリチャーナのことを知れば、必ず食べてみたくなること間違いなしですよ。

アマトリチャーナとは?

アマトリチャーナは、玉ねぎとパンチェッタ、チーズを具材にして作るパスタです。トマトソースをベースとする、肉の旨みとトマトの酸味がバランスの良いひと品。ボロネーゼよりあっさりしているのに、しっかりとコクのある味わいで人気です。

本来は、豚ほほ肉の塩漬けであるグアンチャーレを使いますが、いまはパンチェッタやベーコンで代用してもOK。チーズもペコリーノチーズが必須ながら、ほかのチーズでも良いですし、入れなくてもかまいません。このように地域や家庭によって、さまざまなバリエーションがあります。

アマトリチャーナの歴史

アマトリチャーナの起源と歴史について、簡単に紹介します。アマトリチャーナの歴史はまだ新しく、いまでもあるグリーチャと呼ばれるパスタが起源です。

昔はトマトーソースがまだなく、見た目や味が違う白い色のパスタ。その後に誕生したトマトソースを、グリーチャと合わせたパスタがローマで流行ると、アマトリチャーナと呼ぶようになるのです。

アマトリチャーナ・ビアンコ?名前の由来とは

イタリアの地名が由来

アマトリチャーナというメニュー名の由来は、「アマトリーチェ」という小さな村の名前。ローマ北部のラツィオ州にある自然豊かな地域で、いまは観光地として評判です。

アマトリーチェとローマは、長きにわたって交易が盛んでした。そのため当時のローマのレストランや宿屋には、アマトリーチェ出身者が多く、よくグリーチャを食べていたのだとか。そのグリーチャにトマトソースを混ぜたものがおいしかったことから、その名がついたとされます。

トマトの有無で呼び方が変わる

アマトリチャーナは、トマトの有無によって呼び方が変わります。トマトが入っている場合には、「アマトリチャーナ・ロッサ(赤色)」。トマトが入っていないものを、「アマトリチャーナ・イン・ビアンコ(白色)」や、グリーチャなどと呼びます。

これは、あさりのパスタであるボンゴレ・ビアンコや、ボンゴレ・ロッソと同じで、みなさんも馴染みのある呼び方ですね。

アマトリチャーナとアラビアータの違い

アマトリチャーナに似たパスタに、「アラビアータ」があります。どちらもトマトベースのパスタで、材料もなんとなく似ている気がしますよね。これらの違いは、どのようなところにあるのでしょう。答えは味にあります。
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