ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

味染み小揚げにとろ〜り半熟卵…たまらん!

みんな大好き半熟卵。卵の味が濃厚に感じられ、あのトロトロ食感はそれだけでテンションが上がりますよね。今回は、そんな半熟卵を巾着に入れて煮物にしちゃいました。 煮物というとじっくり時間をかけて煮込むイメージがありますが、小揚げ煮ならそれほど時間はいりません。小揚げが自然と煮汁を吸って、ジュワッと味が染み込みます。 時間をきっちり測れば、半熟卵もフライパンで簡単にできちゃいますよ。 巾着に卵を落とし入れる作業には、ちょっとしたコツがあるのでご注目を。シンプルな煮物で卵の味を堪能できるレシピです。しっかりした味なので、卵好きにはオススメのおつまみですよ!

『失敗しない半熟卵の小揚げ煮』の作り方

分量(作りやすい量)

※小揚げ 6個 卵 6個 A 水 500cc A 昆布 1切れ A 醤油 大さじ3 A みりん 大さじ2 A 酒 大さじ2 A 砂糖 大さじ1 A 酢 小さじ1
※小揚げは形が正方形の、12cm角のものを指します。長方形の揚げを使用する場合は、半分に切って正方形になるようにしましょう。
水と昆布は、別のだし汁に変更可。顆粒だしの場合も、水の量が500ccになるようにして下さい。

作り方

①小揚げは油抜きし、包丁で切り込みを入れて袋状にする。
②卵をボウルに割り入れる。
小揚げに直接割り入れるのではなく、一旦ボウルに割ることで卵が破けづらくなります。
③小揚げに、ボウルから卵を注ぎ入れる。
写真のように小揚げの口を広げて、ゆっくりと注ぐとツルッと綺麗に入ります。
④口を爪楊枝で閉じて、巾着型にする。
⑤Aをフライパンにいれて火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。
⑥Aをひと煮立ちする。
⑦巾着を入れて、蓋をせず弱火で5分煮る。
フライパンに入れてから白身が固まるまでは、極力触らないようにしましょう。触ると白身が中から出てきてしまうことがあります。 フライパンの中央は火の通りが強くなるので、なるべく開けておきましょう。火はごく弱火で、ふつふつと小さい泡が出る程度にします。
⑧5分経ったらひっくり返して、反対側も弱火で5分煮る。
⑨火を止め、粗熱が取れるまでそのまま置く
火を止めた後の余熱で、卵を半熟に仕上げます。粗熱があるうちは別の容器に移したりせず、そのまま置きましょう。 とろとろの半熟が好みの場合は片面5分ずつの合計10分。黄身が流れない固めの半熟が好みの場合は、片面6分ずつの合計12分が目安です。

器によそって、できあがり!

巾着のまま出してもいいですが、斜め半分に切って半熟卵を見せると見栄えがとてもよくなりますよ。 口に入れると、煮汁を吸った小揚げがじゅんわり!中まで味を入れるのではなく、小揚げだけに濃い目の煮汁を染み込ませるので、時間もそれほどかからないのがこのレシピの魅力です。 少し濃い目の煮汁に、トロっとした半熟卵が加わることで全体がマイルドな味わいに。できあがりすぐの温かい状態もおいしいですが、これからの時期は粗熱を取った後に冷蔵庫で冷やして。 存在感のある一品なので、ビールや日本酒などコクのあるお酒と合わせて楽しんでくださいね!

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