ライター : 菅 智香

育児料理アドバイザー

ハンバーグに卵は必須?卵を入れる理由

Photo by 菅 智香

つなぎの役割

そもそもなぜハンバーグに卵を入れるのでしょうか?それは「つなぎ」の役割をしているから。つまり、卵はひき肉同士をつなぎとめる接着剤の役割です。

卵にたくさん含まれているタンパク質には、温度が上がると凝固するという性質があります。卵をハンバーグに入れることで卵の凝固力が働き、内側から肉のうま味が流れ出ないようにするのです。肉汁がジュワーっとあふれ出るのは、実は卵のおかげだったのですね。

また卵には保水性があるため、肉本来の食感と共にふわっと軟らかく弾力のあるハンバーグに仕上げることができるのだとか。これらの理由で、ハンバーグのつなぎには卵を使うことが一般的になったのです。

代用できる食材

では、卵の代わりになる食材とは、どのような物があるのでしょうか?

例えば、マヨネーズやパン粉に浸した牛乳、あめ色になるまで炒めた玉ねぎ、豆腐などはつなぎの役割を果たせます。なめらかさややわらかさを出すためにつなぎを使うことが多いですから、十分に代用できますよ。

じつは塩だけでつなぎになる

レストランやハンバーガーショップには、「100%ビーフのハンバーガー」というものが販売されていますね。このパテは文字通り100%ビーフを使用しているため、卵は使われていません。では、つなぎはどうしているのでしょうか。

実は、つなぎに卵を使うのは日本独特の料理方法です。欧米では卵は使わないのが一般的。そのため、欧米ではやわらかいハンバーグにはなじみがなく、食べると違和感を覚えてしまうようです。食べた瞬間の「肉汁がジュワー」っと出てくる感覚を味わいたい日本人と違って、欧米人は脂身が少なく肉が固いハンバーグが当たり前なのですね。

これぞ究極!卵なしハンバーグレシピ

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調理時間 40
*玉ねぎの粗熱を取る時間は除きます
卵を使わずに作るハンバーグのレシピです。パン粉も牛乳も必要なし!肉だねは合い挽き肉と玉ねぎだけで完成します。茶色くなるまで加熱する玉ねぎをたっぷり入れ、少ない材料でも旨味の詰まった満足度の高いハンバーグに仕上げましょう。

材料(2人分)

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