ライター : suncatch

食生活アドバイザー / パンシェルジュプロフェッショナル/薬膳コーディネーター

まずはじめに。必要な道具をチェック

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使う道具は、デジタルスケール、計量カップ、ボウル、カード、パンこねマット、布巾、刷毛、クッキングシート、ラップです。

・パン生地作りでは、材料を正確に計量することが大切。g単位まで量れるデジタルスケールを使いましょう。
・パンこね用のマットがない場合は、厚み(重量)のあるまな板で代用可能です。
・カードは生地を寄せ集めたり分割する際に使います。ヘラと包丁でもOKです。

ふっくらもちもち!基本のあんぱん

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調理時間 120
保存期間:常温で2日、冷凍で約1か月

手ごねでロールパン生地を作り、あんを包んでオーブンで焼く、基本のあんぱんレシピです。こね・発酵・成形・焼成の4ステップをマスターすれば、手作りパンのレパートリーが広がりますよ。

材料(直径9cm 8個分)

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下ごしらえ

・バターと卵は常温に戻しておきます。 ・水と牛乳を合わせて、30~40℃に温めておきます。(気温の高い季節は、常温でOK) ・あんを30gずつラップを使い丸め、8個分作っておきます。

作り方

1.材料を混ぜる

ボウルに強力粉と中央にドライイーストが入っている様子

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ボウルに強力粉と砂糖を入れてさっと手で混ぜます。粉の中央にくぼみを作り、ドライイーストを入れます。
強力粉の入ったボウルに牛乳や溶き卵を加えた様子

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あわせて、温めた水・牛乳を、ドライイーストにかかるように加えます。続いて溶き卵を加え、塩はボウルの端に入れます。 ※塩をドライイーストに直接混ぜると発酵しにくくなるたるため、離れた場所に加えてください。
手でボウルの中の材料を混ぜる様子と、混ぜた後の様子

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中心のドライイーストを入れた部分から、手でぐるぐると混ぜていきます。(写真左) 最初はポロポロとした状態ですが、しだいに粉がなくなり、ひとまとまりになります。(写真右)

2.生地をこねてひとまとまりにする

手のはらでマットに生地を擦り付けてのばす様子と、生地を集めている様子

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マットに生地をのせ、こねていきます。 手のはらで押し出すように擦り付けてのばす(写真左) 集めてまとめる(写真右) を繰り返します。 ※生地が手やマットに付いて扱いにくいですが、打ち粉をしたり手を洗ったりはしないように。カードやヘラで、寄せ集めたり手からこそげ取ったりしましょう。

3.さらにこねる

パン生地をマットの上で押しのばしてこねる様子と、のばしたパン生地を半分にたたんだ様子

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生地がまとまってきたら、こね方をかえます。 左手で押さえながら右手のはらに体重をかけ、手前から奥にのばす(写真左) 生地を半分に折りたたみ90度回転させ、また手前から奥に奥にのばす(写真右) を繰り返して、テンポよく10分ほどこねます。

4.バターを加える

広げたパン生地にバターを塗りのばした様子

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生地がちぎれにくくなり弾力がでてきたら平たくのばし、バターを塗ります。生地を左右から折りたたみます。3のこね方でこねていきます。
パン生地にバターを練り込み始めた様子と、パターが練り込まれたパン生地をこね続ける様子

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はじめは生地がバラバラにちぎれたり、バターが手やマットに付きます。(写真左) 数分こね続けると生地に混ざり、やわらかくのびが良い状態に変化します。(写真右)
パン生地を転がすようにこね上げる様子

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生地がなめらかになったら、マットの右奥、左奥と交互に、手のはらで転がすように押し出してこねます。生地が広がってきたときは半分にたたみ90度回転させ、同様に転がしてこねます。こねる時間は、4~5分です。 ※2でマットに生地を出してこね始めてから、合計で20分前後こねましょう。時間をかけすぎると生地が乾燥するため、テンポよく体重をかけてこねるのがポイントです。

5.グルテンができたかチェックする

パン生地の一部を指で引っぱり、グルテンチェックをする様子

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パンをふっくらと膨らませるための「グルテン」が形成されているかをチェックします。生地の1/5量をカードで切り、両手でゆっくり丁寧に引きのばします。ちぎれずに膜のようになればOKです。すぐにちぎれてしまう場合は、さらにこねてください。
マットの上のこね上げたパン生地

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切り取った生地を戻してひとつにまとめ、生地をふちを合わせて指でひねって閉じます。裏返してマットに置き、生地の表面が張るよう両手で包むようにして丸めます。

6.一次発酵させる

ボウルに入れラップをした一次発酵前のパン生地

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ボウルに薄くサラダ油(分量外)を塗り、とじ目を下にして生地を入れます。ラップをして、オーブン発酵モード(30℃)で約40分、または温かい室内に置いて40~60分自然発酵させせす。

7.フィンガーテストをする

一次発酵後のパン生地にフィンガーテストをした様子

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フィンガーテストをおこないます。生地が1.5~2倍に膨らみ、強力粉を付けた指で押して、へこみが戻らない状態であれば一次発酵の完了です。 へこみが戻る場合は発酵不足なので、再度ラップをして発酵時間を追加します。押したときに生地全体がしぼんでしまう場合は過発酵です。過発酵は元に戻せないうえ、できあがりの風味や食感が悪くなってしまうので、心配な方は早めにチェックしましょう。 ※気温が高い時期は発酵が進みやすく、特に注意が必要です。

8.生地を分割して休ませる

マットの上にある8等分したパン生地

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マットに生地をのせ、数回軽く押してガス抜きをします。(一時的に生地が少し縮みますが、大きな気泡が潰れてムラがなくなり、刺激によって発酵が促進されます。) 生地の重さを量ってから、カードで生地を8等分します。包丁を使う際もカードと同じように、刃を前後に動かさず上から押すように切ります。それぞれの重さを量り、重い場合は生地をちぎり、軽いものに貼り付けて調整します。
パン生地を丸めて手のひらにのせた様子

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ちぎった生地や分割したときの切り口を包み込むように軽く丸めます。その際、作業をする前後の生地に、水でぬらし固く絞った布巾をかけて乾燥を防ぎます。
丸めたパン生地にぬれ布巾をかける様子

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全部丸めたら少し間隔をあけて並べ、ぬれ布巾をかけ10分休ませます。分割やちぎった部分の縮みが回復して、生地のキメが整います。(ベンチタイム)

9.成形する

広げたパン生地に、丸めたあんをのせている様子

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生地をひとつ取り出し、手のひらで押して広げます。トングや菜箸などで、丸めておいたあんを生地にのせます。作業する前の生地には、そのままぬれ布巾をかぶせておきます。
手にのせたパン生地の端を合わせてあんを包む様子

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生地を手のひらにのせ、両端をつまんで合わせます、残りの両端も合わせ全体をつまみ閉じます。
生地のとじ目を下にして形を整えた最終発酵前のあんぱん

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生地を裏返し、手のひらで軽く押して平らにし形を整えます。成形したものは、元の場所に戻してぬれ布巾をかけ、残りの7個も同様に成形します。

10.最終発酵させる

成形後のあんぱんを天板にのせた様子

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クッキングシートを敷いた天板に、成形したパン生地を並べます。オーブン発酵モード(35℃)で30分、最終発酵します。 ※オーブンの発酵モードにスチーム機能(=庫内に水蒸気を発生させる機能)がない場合は、霧吹きで生地の表面をぬらしたり、お湯を入れたカップを天板に置いたりして、生地の乾燥を防ぎましょう。 ※自然発酵の場合は、大きな密閉容器に入れ室内の温かい場所に40~50分置きます。

11.仕上げをして焼く

卵液を塗りごまをのせた焼成前のあんぱん

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最終発酵が終わると生地は1.3倍ほどに膨らみます。天板を取り出したら、すぐにオーブンを190℃に予熱します。つや出し用の溶き卵を刷毛でパン生地の表面にそっと塗り、黒ごまのせます。
天板の上の焼き上がったあんぱん

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予熱が完了したオーブン190℃で、12~15分焼けば完成です。

手軽で簡単!ホットケーキミックスのあんぱん

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調理時間:40分
保存期間:常温で2日、冷凍で約1か月


発酵いらずで時短・簡単、少ない材料で作れるホットケーキミックス生地のあんぱんレシピです。ポイントは、ヨーグルトを加えること。焼くと酸味はなくなり、風味豊かに仕上がります。

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