ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

味しみジュワッ!ビールがすすむ「ふき」レシピ

「下処理が難しそう……料理も何が作れるのかわからない」と、ハードルが高いと思われがちな山菜。でも、ふきは下処理も調理もとっても簡単!下処理さえ終えてしまえば、水に浸した状態で3〜4日は冷蔵保存がききます。
さっとお出汁で煮てお味噌汁にしたり、炒め煮したり、実はふきって気軽に使える料理初心者さんにオススメの食材なんです。香りがいいので、味付けもごくシンプルでばっちり決まります。 甘辛く煮れば、ごはんもビールもすすむ味!下処理が億劫な場合は、水煮を用いるともっと楽ちん。気軽に春の味覚を楽しんで下さいね!

「ふきと油揚げのピリ辛煮」の作り方

分量(小鉢4人分)

ふき ひと束分(200g程度) 油揚げ 長方形1枚 サラダ油 小さじ1 鷹の爪 1/2〜1本 A だし汁 100cc A 醤油 大さじ1 A みりん 大さじ1 A 酒 大さじ1 A 砂糖 大さじ1

作り方

①下処理済みのふきをザルにあけ、水気を切る。
②油揚げは食べやすいよう短冊切りにする。
③熱湯を注ぎ、油抜きをする。
油抜きをすることで、余分な油がとれてすっきりとした味に仕上がります。また、味が染み込やすくなります。
④鍋に輪切りにした唐辛子、サラダ油を加えて熱する。
唐辛子の種は取り除きましょう。種が残っていると、辛さが出過ぎてしまいます。また、口当たりが悪くなります。
⑤ふきを加えて中火で軽く炒める。
ふき全体に油を絡めるように、かるく揺すりましょう。
⑥油揚げを加え、軽く混ぜる。
⑦Aを加えてひと煮立ちする。
⑧弱めの中火にし、蓋をしないまま10分ほど煮て煮汁を飛ばす。
写真のように、鍋底に汁気が少し残る程度が目安です。全体にバランスよく味が染みるよう、5分経過したくらいで全体を軽く混ぜましょう。

器によそって、ビールで乾杯!

シャクっとした食感のふきに、煮汁がよく絡みます。 炒め煮は短時間でもよく味が染みるうれしい料理法。ふきの苦みが苦手な人も食べやすい、甘辛い味付けです。 ピリッと辛みをプラスすることで、飽きが来ず箸の進む味わいに。ふきの香りを主役に、ビールや日本酒を合わせてしっぽりと晩酌なんていかがでしょう? 今回はふきの柄の部分を使ったレシピですが、ふきは葉の部分も佃煮やふりかけにすると美味です。ぜひ、春を余すことなく楽しみましょうね。

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