ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

じゃがいもって生で食べられるの?

肉じゃがやポテトサラダにコロッケなど、じゃがいも料理は数えきれない程ありますよね。また、使えるジャンルの幅も広く、和風、洋風、どんなジャンルのお料理にも使うことができます。煮ても焼いても、蒸す、炒めるなど調理法も幅広いじゃがいもは、おうちにあると本当に便利な食材。季節を問わず手に入るのも嬉しいですよね。 「便利でおいしい」という印象がある一方で、炭水化物を多く含んでいることから、じゃがいもは太るというマイナスのイメージもあるでしょうか。ポテトフライなど揚げもの料理を食べる際には、カロリーや健康のことが気になる方もいらっしゃいますよね。じゃがいもは、油を使って調理しなくても、生で食べることができることをご存じでしたか?そのまま食べれば、ヘルシーかつ調理の手間もはぶけます。 今回は、じゃがいもは生でも食べられるのか、また生で食べる場合はどのような料理に取り入れるのが良いのかなど、詳しくご紹介していきます。

結論、じゃがいもは生で食べられる

ほとんどの料理で加熱して使わるじゃがいもは、生で食べるイメージがない方が多いのではないでしょうか。ですが、じつはじゃがいもは生でも食べられるのです。生のじゃがいもはシャキシャキとした歯ごたえがあり、加熱調理した時のホクホクした食感とはまた違う、おいしさを味わうことができますよ。 また、じゃがいはビタミン類、ミネラル、食物繊維なども多く含まれる野菜。煮たり茹でたりすることで流れてしまう栄養成分を、生で食べると防ぐこともできます。

生で食べてお腹はこわさない?

そんなメリットのあるじゃがいもの生食ですが、加熱調理しなくて本当に大丈夫か心配になりますよね?基本的には生で食べても体に害はありません。しかし、芽や緑色に変色した部分には、ソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が含まれ、皮にも多くはありませんが、毒素が含まれています。個人差はありますが、食べてしまうと中毒症状を引き起こす危険性もありますから、生で食べる場合は、皮をむいて、芽や緑色の部分はしっかり取り除いて食べましょう。

生で食べて美味しいの?

加熱して食べることが多いじゃがいも。そもそも、あえて生で食べるほど生のじゃがいもはおいしいの?と思っている方も多いのではないでしょうか。じゃがいもの主成分であるデンプンは、加熱することで糖化して甘みへと変化し、おいしくなります。そのため、じゃがいもは加熱したレシピが多いのですが、生食のシャキシャキとした食感もおいしいんですよ。次では、生で食べるポイントをご紹介。生で食べる際の参考にしてくださいね。

カットの仕方でおいしく

シャキシャキ感がたまらない生食のじゃがいも。カットの仕方によっては、せっかくのシャキシャキ感や風味が損なわれてしまいます。生のじゃがいもの食感を最大限に引き出すために、カットの仕方にも気を配ってみましょう。少し手間はかかりますが、よりおいしく仕上がりますよ。

カットの仕方

じゃがいもの皮をむいたら、スライサーを使って薄くスライスし、さらに包丁で細く切りましょう。細く切ったじゃがいもは、十分に水にさらしてデンプン質を取り除いてから酢の物やサラダなどに使うとおいしくいただけます。ポイントはなるべく薄く細くカットすること。デンプン質が多いので、大きいまま生で食べると、モサモサとした食感で、あまりおいしく感じられないようです。

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