ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

ケークサレはワインにも紅茶にも合う!

フランスの軽食、ケーク・サレはご存じですか? フランス語で「塩味のケーキ」という意味のケーク・サレは、おかずのような、その名の通りしょっぱいケーキ。 見た目はスポンジケーキのようですが、粉チーズややっぷりの野菜を入れて焼いた手頃な軽食で、おつまみに最適なんです。 焼き菓子の要領で作るので、冷めてもおいしく、持ち寄りにもピッタリ。ちょっと多めに作って作り置きするにもオススメです。 何も知らずに食べるとびっくりするかもしれませんが、一度作ってみる価値あり。 たっぷりの具に程よい塩気が、ワインにもビールにも、紅茶にも合う大人向けの一品です。

ワインに合う『ケーク・サレ』の作り方

分量(20✕8✕6cmのパウンド型1つ分/マドレーヌ型15個分)

【生地】 薄力粉 120g 粉チーズ 40g ベーキングパウダー 5g 卵 2個 牛乳 60cc オリーブオイル 50cc 塩 小さじ1/2 ブラックペッパー 少々 【フィリング】 パプリカ(赤) 1/2個 ズッキーニ 小1/2本 ブロッコリー 1/2房 ハム(ベーコンで代用可) 3〜4枚

作り方

下準備:オーブンは180℃に予熱しておく。
①薄力粉と粉チーズ、ベーキングパウダーをボウルに合わせ、泡立て器で混ぜる。
泡立て器で混ぜることでダマがなく、粉が均一に混ざりふんわり仕上がります。 泡立て器の代わりに、ふるいにかけても良いです。
②ハムと野菜は一口大にカットし、野菜はラップをして電子レンジ600Wで2分ほど加熱する。
あらかじめ電子レンジで加熱することで、柔らかく甘みのある仕上がりになります。
③ボウルに卵を入れ、白っぽくもったりするまで泡立て器で混ぜる。
スポンジケーキ作りと同じ要領です。 ハンドミキサーではなく手動の泡立て器の場合は、湯煎にかけて温めながら混ぜると早く仕上がります。
④白っぽくもったりとしたら、牛乳とオリーブオイルを加え、軽く混ぜる。
⑤ボウルに混ぜた粉類を加え、ゴムベラ等でさっくりと切るように混ぜ合わせる。
⑥塩、ブラックペッパー、フィリング(野菜とハム)を加えてヘラでさっくりと混ぜ合わせる。
⑦生地を型に流し入れる。
⑧180℃に予熱したオーブンで40〜50分焼く。
調理器具によって加熱時間は調整して下さい。加熱後に、中央に竹串を刺して、中の生地がつかなくなれば焼き上がり。

粗熱をとったらできあがり!

生地に粉チーズを入れることで、全体に香ばしい香りが広がります。 味にはミール系のパンに似ていて、冷めてもおいしいケーク・サレ。意外と馴染みやすい味で、チーズとハムの塩気がよいアクセントです。手でひょいっとつまめるので、お酒が進みそうですね! たっぷり入った、とろっとしたズッキーニやパプリカの食感も心地よい一品。フィリングはお好みで、ブラックオリーブや海老を加えてみても表情が変わって楽しめます。パンに比べて発酵する必要もなく、簡単に作れるのに見栄えがよくてとってもオススメです。

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