ライター : 小澤真理

コピーライター

鶏肉の希少部位「せせり」とは

鶏の首にあたる部位のせせりは、1羽の鶏からわずか20gほどしか取れない希少部位。少量の肉であることから、別名「小肉」とも呼ばれています。

さらに気になるのは、せせりという名前の響き。関西地方の方言で、首の骨からほじり取る様子を「せせり取る」と言い表したことから、その名前がついたのだとか。希少な部位でありながら、比較的手頃に味わえることも、人気の理由かもしれませんね。

せせりの味わいや食感

まず驚くのが、ぷりっとした弾力のある歯ごたえ。鶏は首をよく動かす性質から、身がきゅっと引き締まり、ほかの部位にはない食感を楽しめるのが魅力です。

ひと口噛むごとに濃厚な旨味を味わえるほか、ほどよく脂がのっていて、ジューシーなコクを楽しめるのも、味わいのポイント。定番の焼き鳥から、揚げ物や炒め物まで、さまざまな調理法で、ひと味違うおいしさを見つけてみましょう。

せせりの下ごしらえは簡単

せせりの下ごしらえ方法

  1. 硬い骨が多いので取り除く
  2. 食べやすい大きさにカットする
  3. パサつきを防ぐため、日本酒に浸ける
  4. 塩を揉み込み、味の染み込みをよくする
鶏の首部分にある硬い骨は、包丁で削ぎ落とします。身が大きい場合は、カットしておくと食べやすいですよ。

よりおいしく食べるなら、日本酒に浸けるのがおすすめ。ふっくらやわらかく、しっとりとした食感に仕上がります。煮込み料理に使う場合は、塩をよく揉み込んで、味の染み込みをよくしておきましょう。

せせりの絶品レシピ5選

1. ザクッとジューシー。せせりの唐揚げ

子どもも大人も大好きな唐揚げを、ジューシーなせせりで作りましょう。シンプルなしょうゆベースのたれに漬け込んで、せせり本来の濃厚な旨味を引き立てますよ。

片栗粉をたっぷりまぶして揚げれば、外はザクザク、中はぷりぷりの食感に。食卓の定番おかずのほか、パーティーシーンの大皿メニューとしても、喜ばれるひと品です。

2. さっぱりおつまみに。せせりのおろしポン酢

大根おろしとポン酢しょうゆで、さっぱりとせせりを堪能できるひと皿です。長ねぎはあらかじめフライパンで火を通し、せせりのぷりぷり食感を活かしてさっと手早く炒めましょう。

せせりの弾力のある歯ごたえに、長ねぎのとろりとした口あたりがたまらなくマッチ。居酒屋気分でお酒片手にゆっくり楽しむ、おつまみにおすすめですよ。

3. コク旨。せせりとアスパラガスのオイスター炒め

せせりのほどよい弾力と、アスパラガスのシャキシャキ食感の組み合わせが絶妙。旨味たっぷりのオイスターソースで炒めれば、簡単に本格中華風の味わいに仕上がりますよ。

噛むほどに深まるせせりの濃厚な風味に、食欲をそそる濃い目の味付けが相性抜群。手間なく準備したいときのおつまみにもうってつけですよ。アスパラガスの彩りもきれいです。

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