ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

寝る前にコーヒーを飲むとどうなる?体にいいって本当?

コーヒーには眠気を覚ますカフェインが含まれるため、寝る前に飲むと眠れなくなるのでは……と心配になる方も多いのではないでしょうか。

カフェインの感受性には個人差があるので一概にはいえませんが、寝る前にコーヒーを飲むことでメリットを得られる場合もあるようです。それでは、どんな作用が期待できるのか具体的に見ていきましょう。(※1,2)

寝る前のコーヒーに期待できる効果やメリット

効果

  1. 脳がリラックスする
  2. 筋肉疲労が和らぐ
  3. 血流アップ

脳がリラックスする

コーヒーに含まれる香り成分には、気持ちを落ち着かせリラックスさせてくれるはたらきがあります。淹れたてのコーヒーの匂いを嗅ぐと、リラックスしているときに出る脳波「α波」が活性化するため就寝前に適した状態につながるのです。特に、グアテマラやブルーマウンテンではα波の活性化が顕著に見られます。(※3,4)

筋肉疲労が和らぐ

カフェインを摂ると、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質の分泌が活発になります。それにより意欲が高まり、疲労感の軽減が期待できるといわれています。また、リラックス作用のあるコーヒーの香りで緊張や疲労を和らげ、穏やかな気持ちに導く作用も期待できます。(※1,5)

血流アップ

カフェインのはたらきにより、末梢の血管を拡げて血のめぐりがスムーズになるほか、体内の代謝が活発になり疲れを溜め込まない、眠りにつきやすくなるといったメリットが。手足の血流がアップすると体の内側にこもった熱が放出され、気持ちよく眠りにつけるのです。(※1,6,7)

寝る前にコーヒーを飲むときの注意点やデメリット

前述したように、カフェインには覚醒作用があり、感受性の程度は人それぞれなので、人によっては寝る前にコーヒーを飲むことでかえって眠れなくなるおそれがあります。そのため急に飲む量や回数を増やすのは避けましょう。

とくにカフェインの感受性が強い方や普段飲む習慣のない方は、注意してくださいね。(※6)
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