ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

チリモンgo

ここ最近、連日のように耳にする「ポケモンGO」。そんなポケモンに引けを取らず、今ちょっとした話題のチリメンモンスター略してチリモンをご存じですか?
チリメンのモンスター?チリメンってしらす?……名前を聞いただけではあまり想像がつかないですが、これを読めば「なるほど、そういうことか!」と納得もいくはずです。
今回は、今じわじわときているチリメンモンスターの概要とその魅力について迫ってみたいと思います。あなたもこれを見終わったら、チリモンを探す旅に出かけてしまうかも⁉︎

そもそもチリメンモンスターとは?

「チリメンモンスター」と聞いただけでは、なんのことだろう?と頭にが浮かぶ方も多いかもしれませんが、実はいたってシンプルなものだったのです。このチリメンモンスターの正体は、ちりめんじゃこに入っている小さな小魚のことです。
ちりめんじゃこを買うと、たまに他の小さな小魚が入っていることってありますよね。通常、あまり気にも留めないかもしれませんが、実は一部の方の中では、これを探すのが楽しみとなっているようです。

人気になった理由

実はこのチリメンモンスター、最近流行り始めたのではなく、実はじわじわと2004年頃から人気を集めてきたのです。その人気は衰えることを知らず、最近では、チリメンモンスターのみを集めたちりめんが発売されるほどになってきたようです。
人気となった理由は、和歌山県にある「株式会社カネ上」がホームページで更新している「ヨーコおねーさんのつぶやき」の内容が始まりだったそうです。 「しらすの中に混じって捕れる生き物たち」という紹介をおこなったところ、そのコーナーを見たきしわだ自然資料館から「いろいろ混じったしらすが欲しい」という依頼が入りました。 その後、きしわだ自然資料館が「チリメンモンスターを探せ!」という催しを開催し、これが話題を集め、人気を博すようになったのだそうです。

どんな種類のチリモンがいるのでしょう

チリメンモンスターの種類は数多くあり、その数をどんどん見つけていくのも「チリモン」の楽しみ方のようです。今年流行ったポケモンと同じですね。では、なぜちりめんじゃこ以外の小魚が入っているのかというと、その秘密は製造過程にあったようです。
そもそもちりめんじゃことは、鰯などの稚魚を丸一日干したもの。しかし、作っている途中でさまざまな海洋生物が混じってしまいます。そのため、機械でほとんどの海洋生物は不純物として途中で取り除くのですが、稀に取り除かれずそのままちりめんじゃこに混ざった状態で商品になり、私たち消費者の手元に届くということです。
こう聞くと、むしろなんだかチリメンモンスターに出会えるというのは、すごく幸運な気がしてきますよね。では、いったいどのようなチリメンモンスターがいるのでしょうか。

チリモン図鑑

調べ出すとキリがない、チリメンモンスターの種類ですが、まずは代表的なものをご紹介したいと思います。ポケモンで言うところのピカチュウでしょうか。初めに、基本のチリメンモンスターを抑えておきましょう。

カワハギ

カワハギは、フグ目カワハギ科に分類される魚です。皮が厚く、おいしいことでよく知られていてる海水魚です。
全長は30cmほどで、口は小さいものの、丈夫な歯が特徴です。秋から冬にかけて旬を迎え、この頃のカワハギは、ほどよく脂がのて特別においしいと言われています。特に、肝の味のよさは格別で、裏ごしして醤油に溶いて食べる食べ方はカワハギならではと言えるでしょう。
身は脂身が少なく、歯ごたえもある白身で、煮つけや刺身、フライ、干物などさまざまな調理法で楽しむことができます。
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