ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

しめじの賞味期限っていつ?

炒め物や煮物などジャンルを問わず使える万能食材しめじ。しめじに限らず、一般的にきのこ類はカロリーが低くて食物繊維も豊富なことから、ダイエットにもおすすめの食材として知られていますよね。 炒めるだけでも立派なひと品になるため、まとめて買ってストックしている方も多いのではないでしょうか。 ですが、しめじをはじめとするきのこ類は賞味期限を記載しなくてもよいそうで、葉物野菜などと違い見ためではなかなか傷み具合を判断することができません。いったいしめじの賞味期限ってどれぐらいなのでしょうか。また、一言で「しめじ」と言っても、ほかにも種類があるのでしょうか。

しめじの種類

スーパーに行くと、一般的な茶色いしめじの他にも真っ白なしめじも置かれていますよね。実は、一言で「しめじ」と言っても、実はしめじには4種類あるのだそうです。それぞれの名称と特徴を見ていきたいと思います。

ぶなしめじ

スーパーなどでもっともよく見かけるおなじみのしめじです。ぶなしめじはしめじの中でも栽培がしやすく、日持ちもしやすいように改良されているので、日本全国に流通しています。価格も季節や地域にかかわらず、年間を通してリーズナブルなのも魅力ですよね。 ぶなしめじを本しめじだと思っている方も多いようですが、ぶなしめじと本しめじは見ためも味も全く異なっています。ぶなしめじはしめじの中でも比較的クセがなく、食べやすいのが特徴です。お味噌汁やパスタ、炒め物など幅広く使えます。 直近で使う予定はなくても、その安さとアレンジのしやすさからついつい買い物カゴに入れてしまいますよね。ぶなしめじは日持ちのよさを考えて改良されているだけあって、保存可能期間は4つのしめじの中でも群を抜いているそうですよ。

ひらたけしめじ

ぶなしめじと比べると、あまり市場には出回っていないひらたけしめじですが、実は一番初めにしめじが栽培された頃はもっとも流通していた品種なのだそうです。 「味しめじ」や「香しめじ」などとも言われており、ひらたけをしめじ状にしたもので、当時はしめじと言えばこのひらたけしめじを指すことが多かったのだとか。つまり、ひらたけしめじは実はしめじではなく、あくまで「ひらたけ」なのです。 ひらたけはきのこ類の中でも日持ちがしないため、今ではあまり流通しなくなったのだそうですよ。ひらたけやまいたけに似た食感で、天ぷらなどにして食べてもおいしそうですね。

ほんしめじ

松茸同様、栽培が難しいと言われていたほんしめじですが、2004年から量産の栽培に成功しており、徐々にスーパーなどでも見かけるようになってきました。 ほんしめじの特徴はなんと言ってもその肉厚さ。「大黒本しめじ」というブランド名で近年売り出し始めていますが、一般的にはまだまだ知名度が低く、希少価値が高い品種です。 ぶなしめじと比べると大きいので、食べやすい大きさにカットしてから調理した方が味がよく染みますよ。肉厚なので煮物などにも向いています。

はたけしめじ

あまり聞きなれないはたけしめじですが、その名の通り、かつて道端や畑によく生えていたことからその名前がついたのだそうです。 はたけしめじの特徴はシャキシャキとした食感のよさにあります。軸が長く、かさも大きめですが、ひらたけしめじ同様にあまり日持ちがしないため、まだまだ市場には流通していません。 シャキシャキとした食感を楽しむため、バター炒めなどシンプルな調理法がおすすめです。

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