ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 工藤 孝文

みやま市工藤内科 院長

鯖缶ダイエットとは

※画像はイメージです
さば缶ダイエットとは、毎日の食事にさば缶を取り入れるというダイエット法です。

メディアでそのダイエット作用が紹介されて以来、店頭から消えるほどの人気ぶりだったさば缶。SNSでも拡散され、さば缶ダイエットが定番のダイエット法のひとつとなり、その人気はすっかり定着したように見えます。

どうしてさば缶はこれほど広く受け入れられているのか。理由はさば缶がダイエット作用だけではなく、ほかにも多くの健康に役立つはたらきが期待できるという点にあるのです。

鯖缶に期待できるダイエット効果

さばに限らず魚全体にいえることですが、特にさば、いわし、さんまなどの青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)という成分が多く含まれています。

EPA(エイコサペンタエン酸)とは、人間の体内では作ることのできない栄養素で、必須脂肪酸のひとつ。この成分がダイエット作用に深くかかわるため、「やせる」といわれているのです。では、具体的な作用を見ていきましょう。(※1,2)

鯖缶のダイエット効果

  1. 脂肪燃焼の促進
  2. "やせホルモン"の分泌を促進
  3. 中性脂肪値を下げる

脂肪燃焼の促進

EPAやDHAを主体とする「魚油」の摂取が、脂肪を分解して熱を産生する「褐色脂肪細胞」の増加を促すことが動物実験によって明らかになっています。さば缶は、手軽に魚油を摂るのに役立ちますよ。

わたしたちの身体には脂肪をため込む「白色脂肪細胞」と、脂肪を燃焼する「褐色脂肪細胞」が存在しています。EPAを含む魚油の摂取により、交感神経がおだやかに活性化し、白色脂肪細胞の褐色化が起こることが動物実験で確認されていますよ。(※3,4)

"やせホルモン"の分泌を促進

EPAやDHAを含む魚油には、「GLP-1」という"やせホルモン"の分泌を促す作用があります。

このGLP-1には、胃の運動を緩やかにすることで食欲を抑えたり、すい臓に作用しインスリンの分泌を促すことで食後血糖値の上昇を抑えたりするはたらきが期待できます。(※5,6)

中性脂肪値を下げる

さば缶に含まれるEPAには、中性脂肪値を下げる作用があります。

EPAはLDL(悪玉)コレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やしたり、血管の弾力を保ったりするはたらきから、血中の中性脂肪を減らすとされていますよ。(※3,7)

鯖缶ダイエットのやり方

やり方

  1. 鯖の水煮を一日1缶食べる
  2. 食物繊維をたっぷり摂る
  3. 鯖缶の汁も摂る
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