ライター : 堀田 らいむ

webライター

冷蔵庫の臭いが気になる

冷蔵庫を開けると、ときどき悪臭が鼻につくという経験はありますか。特に、夏は食材の日持ちも悪いです。冷蔵庫を買った当初はほぼ無臭だったのに、年月を重ねるごとに臭いも積み重なってしまい、開けるのも嫌になってしまいますよね。 冷蔵庫は、基本ドアが閉まっているものなので、換気があまりできず臭いの逃げ道はありません。食材にはそれぞれの臭いがあり、色々なものが中に入っているため、庫内に匂いがこもってしまうことが原因です。 また、汁が垂れるようなものを庫内に入れてこぼしてしまうと、それも臭いの原因に。放置しておくと臭いを発生するのですぐに掃除しなければなりません。臭いをさせないために一番重要なことは、やはり掃除です。ほかにも色々と原因があるので、対策に加えてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

においの元になる要注意食材

まずは、特に臭いの強い食材を4つご紹介します。これらの保存にはご注意を。

生魚

初めに鮮魚です。魚は、お店で火が通っていない生のものを買ったことがある方なら覚えがあるかもしれませんね。冷蔵庫に入れておいたとしても保存が可能なのは1~2日。外に放置しておくと、寒い時期以外は1日と持たずに生臭い臭いが強くなってしまいます。 これは魚が「トリメチルアミン」という独特の臭いをもつためです。この物質は、魚のお肉(タンパク質)が変化したもので、鮮度が落ちれば落ちるほど物質の発生も多くなります。トリメチルアミンが多くなると魚肉は身を崩して腐敗してしまうんです。さらに臭いが強まるので、できる限り鮮度を保つように心がけてください。

キムチ

キムチには、酸味や辛味などがふんだんに使われているため、腐っていなくても独特の臭いがします。特にすっぱい臭いの「酢酸」が強く、キムチの汁を一滴垂らしてしまうだけでも強烈な臭いに変化するので、すぐに拭き取った方がいいでしょう。 キムチの保存方法について、よく安物のプラスチック容器に入れるだけで冷蔵庫に保存する方がいます。それは間違いで、簡単な密封では臭いを閉じ込めることはできないんです。買ってきたプラスチックの容器に入った市販の容器も同様。そのような保存をすると、臭いが外に漏れて冷蔵庫内にこもってしまうのでできればさけましょう。 プラスチックの容器に入れるだけではダメで、本当に閉じ込めたければ容器に加えてビニール袋の中に入れて縛ります。さらにジップロックなどの臭いを逃しづらいものに入れて、チャックを閉める三重構造にすることで臭いは漏れなくなるとのこと。

にんにく料理

にんにくは、時間が経つと「メチルメルカプタン」という臭いを発生させます。さらにそのままで常温で保存すると、芽が成長してしまうそうですよ。芽自体に有害なものはなく料理でも使われている部分ですが、実の部分を栄養を芽にとられてしまうので、おいしさが半減して臭いもよりきつくなります。 にんにくは株ごとまるまる使うことは少なく、バラした方が使いやすいです。保存は株と実どちらでも問題はありませんが、自分の使う量に応じてバラして保存するようにしてください。株であれば新聞紙にまるごとくるんで冷蔵庫で保存するのでOK。 バラすのであれば、キッチンペーパーなどでくるんだ後、臭いを漏らさないようにジップロックなどの中に入れて冷蔵庫で保存しましょう。にんにくは皮をむいた状態でも保存が可能です。ジップロック・密閉容器で臭いを漏らさないように注意してくださいね。

傷んだ食材

痛んだ食材はその痛んだ部分から腐りやすく、また臭いをのもとである「硫化水素」や「アンモニア」を発生させやすいです。痛んだというのは、自分で野菜などをカッティングしたものを含みます。なるべく空気に触れさせないように、野菜であればしっかりと新聞紙などでくるんでおくことが大切です。もう1つのポイントは、収納に余裕をもたせることです。冷蔵庫は、庫内の冷気を循環させることで食材を保存する仕組みです。循環が悪いと冷却効率が悪くなるので、痛んだ食材も保存しにくくなってしまいます。 また庫内を整理整頓することで、食材の保存状態の見通しがよくなるみたいですよ。
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