ライター : 相羽 舞

管理栄養士

焼肉が下痢の原因になるって本当?

とてもおいしくて誰もが好きな焼肉ですが、食べたあとに下痢になってしまう方も多いと思います。「そういえば、家では大丈夫なのに外で焼肉食べるとお腹を壊すなぁ」なんて心当たりのある方がいるのでは?

そんなことにならないためにも、この記事では焼肉後の下痢の原因と対策をまとめました。しっかり読んで、楽しい焼肉ライフを過ごしてくださいね!

焼肉を食べると下痢や腹痛になる原因

消化不良

実は、焼肉を食べたあとに起こる下痢の原因は“脂”なんです。家庭での焼肉に比べて、焼肉店では肉やそのほかの料理ともに脂質が多く含まれています。これが「家では大丈夫なのに焼肉店のときは……」となる原因のひとつ。

私たちの体は、食後摂取した食べ物を吸収しやすくするために胃腸の運動をおこなったり、胃酸が分泌したりします。しかし、脂質の多い焼肉の食べすぎにより胃酸の分泌が乱れると、消化不良の原因に。この消化不良が、下痢につながります。

そのため、下痢を起こしやすい方は、脂質を多く含むものや刺激が強い食品の過剰摂取は避けましょう。また、脂がのっている霜降り肉ではなく赤身の部位を選んで食べるのも、賢い選択ですよ。(※1,2)

にんにく

にんにくは、適量であれば胃腸のはたらきを活性化させますが、多く摂りすぎると下痢の原因につながるおそれがあります。

にんにくが持つ抗菌・殺菌作用は強いため、食べすぎると有害な菌だけでなく、胃腸内の有益な細菌をも殺してしまうことが。そのため、腹痛や下痢といった症状が誘発されてしまうんですね。

焼肉のほか、ラーメンやキムチを食べたら胃痛がある、下痢をするといった方は、にんにくの多量摂取が原因で下痢になっている可能性があります。特に刺激が強い生のにんにくは空腹時を避けて、一日1片までにとどめましょう。(※3,4)

食べすぎ・飲みすぎ

焼肉以外の飲み物や料理でも、単純に食べすぎ・飲みすぎが原因で下痢になってしまうことがあります。

また、暴飲暴食や早食いをすると消化に時間がかかり、胃腸に負担がかかります。さらには、アルコールや炭酸飲料の飲みすぎによって、胃酸の分泌が乱れたり、腸が刺激されたりすることも。

消化不良は、下痢や軟便などの症状につながりますので、注意しましょう。(※1,2,5)

下痢にならないための対処法

よく噛んで食べる

子どもの頃、家族や先生に「よく噛んで食べなさい!」と、叱られた覚えはありませんか?この「よく噛む」という行為には、胃腸の負担を和らげるはたらきがあります。

胃や腸でスムーズに消化がおこなわれることで、下痢の対策につながりますよ。(※1,6)
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