ライター : kikuchi

七味唐辛子に大麻の種!?

Photo by macaroni

日本の食卓に欠かせない調味料のひとつ「七味唐辛子」。辛いものが大好きな人の中には、どんな料理にもかけてしまう人もいるのでは?そんな七味唐辛子になんとあの「大麻」が含まれているという噂が……今回は七味専門店「七味屋元」の日置様に直接取材を申し込み、真相をお伺いしました!

七味唐辛子の歴史

七味唐辛子の歴史は江戸時代に始まります。考案者は漢方の研究をしていた「中島徳右衛門(なかじま とくうえもん)」。当時「七色(なないろ)唐辛子」という名称だった七味唐辛子は、わさびしかなかった時代に瞬く間に人気となり徳川家光将軍にまで献上されるほどとなります。将軍は彼に「徳」の字を与えたほど気に入ったんだとか。

日本の三大七味唐辛子

日本で一番古いとされる2種類の唐辛子を使う東京・浅草寺門前「やげん堀(ぼり)」、青のりが入っており唐辛子が少なく、香りがよい京都・清水寺門前「七味家(しちみや)」、そしてしょうがが入っていることが特徴の長野・善光寺門前「八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」が日本の三大七味唐辛子とされています。

七味唐辛子の原材料

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みなさんは七味唐辛子の原材料を言えますか?三大七味唐辛子を見てもわかるように、配合量や原料に決まった定義はないんですが、共通する原材料は存在します。唐辛子、山椒、麻の実(おのみ)、黒胡麻です。

麻の実が大麻の種って本当?

ここですぐに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そう、七味唐辛子には「麻の実」が入っているんです。これが大麻なのではないかと言われる所以です。

麻の実=大麻なの?

古来「麻」は大麻草を意味する言葉でした。しかし現在では大麻草だけでなく、亜麻やジュート麻、サイザル麻、マニラ麻、苧麻など広い意味をもつようです。
また、麻の実とはさまざまな麻の種のことをいいますが、その中でも、七味唐辛子に入っている麻の実のほとんどが大麻のもとになる種を使用しています。
その理由として大麻の種は食品として世界的に広く流通しており、ほかの麻に比べて入手しやすいんです。そのため、七味唐辛子の麻の実のほとんどが大麻の種を使用しています。大麻と聞くと、どうしても違法薬物を思い浮かべてしまいがちですが、違法薬物「マリファナ」となる「大麻」は、麻の実を発芽させ成長した、薬理成分が含まれている「葉」や「花冠(かかん)」等を精製して麻薬成分を圧縮させて作られたものをいいます。
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