ライター : peridot99

和歌山紀南出身ライター

タコイカを知っていますか?

※画像はイカです
みなさんは、タコイカを知っていますか?「タコイカって何?」と初めて聞く人もいるかと思います。わたしも知らなかった生物で、その簡単すぎるネーミングにイメージがわきそうでわきません……!イカの仲間?それともタコの仲間でしょうか?タコでもなくイカでもない、全然違う生き物なのでしょうか?
実は、タコイカはイカの仲間なのです。でも、イカなのにどうしてタコという名前がついているのでしょう?今回は、タコイカの正体に迫っていきます。

タコイカって何?

頭がイカで、足がタコ

そう、単純すぎるネーミングに対してシンプルすぎるそのシュールな体。タコイカの頭にあたる部分はイカの形をしています。でもイカにしては、足(触腕)の数が足りないのです。イカの足は10本、タコの足は8本ですよね。タコイカの足は、タコと同じ8本なのです。イカだけど、足の数がタコと同じなので、“タコイカ”と名前がつけられたそうです。
タコイカの正式名称は“マッコウタコイカ”で、テカギイカ科のタコイカ属にです。幼少期は足が10本ありますが、大人になると触腕(しょくわん)がなくなって、8本になるそうです。成長すると、足が2本なくなってしまうのですね。自然に取れてしまうのでしょうか?不思議です。
マッコウタコイカは約50年前に、マッコウクジラの胃の中から初めて発見されたそうです。マッコウクジラの胃の中から発見されたから、マッコウタコイカなのでしょうか。そして、とても珍しいものだそうですが、普段はどんな場所に生息しているのでしょうね。

生息地は日本海、釧路

マッコウタコイカは、日本海や北海道の釧路などの地域で生存しています。また、2014年10月25日、糸魚川市能生沖で、体長54cmのマッコウタコイカが、漁船の底引き網漁に引っかかっていたそうです。めったに見ることができないこの珍しいタコイカは、過去には上越市立水族博物館で展示されていました。

食べるとイカの味がする

マッコウタコイカって食べることができるのでしょうか?イカなので、食べられるような気もしますが……。 スーパーでタコイカの皮むきを見つけて買った人の話によると、身はやわらかくて、イカの味がするそうです。普通のイカのように、イカリングになって釧路のお弁当屋さんや給食で食べられているという話もあります。うーん、ちょっと羨ましいような気がしますね。

ほかにもある身近な深海生物

タコイカのように、わたしたちの身近にも、こんな深海生物がいます。みなさんがよく知っているものばかりです。いくつかご紹介します。
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