ライター : yuitoss

フリーライター

うずらの卵を育てよう

猫や犬、最近ではインコをペットにする女子たちが右肩上がりに急増中。 朝はさえずりと共に朝を迎え、帰宅するとふわっふわの羽毛で疲れた心と体を癒やしてくれます。そんな鳥を、ペットと言うよりもいわば、家族として受け入れている人が非常に多いようです。 そんな鳥ブームに乗っかるように最近、うずらの卵をふ化させて育てる人たちがあとを断たないんだとか。一瞬、え?と耳を疑う人もいるかもしれません。そうです、スーパーで売られている、あのうずらの卵のことです。 20個に1個の確率で紛れているという有精卵を、一定の温度で温めるとふ化するらしいんです。気になるうずらのふ化の方法、飼育アイテムや育てるうえでの注意点など、攻略法をお教えしましょう。

温めるとふ化するの?

ふ化についてお話する前にまずは、普通の卵とうずらの卵の違いについてお教えしましょう。 私たちが常日頃から目玉焼きにしたり、スクランブルエッグにしたり、料理の材料として使っている卵は、受精していない「無精卵」。これをいくら温めたところで、残念ながら卵からかえる可能性は極めて低いでしょう。 一方でうずらの卵の場合、「有精卵」と呼ばれる受精した卵が紛れ込んでいます。そのため、温めがうまくいけばひなが誕生する可能性が高いというわけなんです。実際にネット上では、運よく有精卵を手にした人たちがそれらを温め、ふ化に成功したと言う話がたくさんアップされています。

有精卵が出る確率は?

では、市販されているうずらの卵の中に有精卵が混ざっている確率はどのくらいでしょうか。 うずらの卵が1パック10個と考えて有精卵にめぐり会える確率は大体、2パック(20個)に1個。つまり、20分の1と言う狭き門をくぐり抜けた人のみが見事、ふ化するチャンスを掴むことができるんです。 とは言え、殻が付いた状態では無精卵か有精卵かを明確に判断できません。見分けるその方法は、卵を割るか、真っ暗な部屋の中でライトを当てるかの2択。卵を割ったとき、黄身の上に直径3~4mmほどの胚と呼ばれる白い点があれば、有精卵である証拠です。この方法で有精卵だった分かったとしても、卵が丸裸の状態では食べるしかありません……。ちょっと切なすぎます。 もうひとつは、卵を温めはじめて10日前後経ってから卵の尖った方を下に向け、暗い部屋の中で上からライトを当てる方法。血管が浮かび上がっていたら、それは有精卵です。確実に当たりくじを引き当て、かつ卵を無駄にしないためにも、後者の方法が1番ベストだと思います。

オスとメスの判別が難しい

うずらの卵は、オスとメスの識別が難しいと言われます。 理由は、その見た目。首元から胸にかけて羽が茶色いのがオス。反対に茶色い羽のところどころに黒い斑点があるのがメスです。 ただごく稀に、見た目だとメスと同じ模様をしているにのに、実はオスだったというまさかの展開があります。これこそが、うずらの卵に有精卵が多い理由なんだそうです。

ふ化の方法

早速、自分の手でうずらの卵をふ化させてみましょう。その際、下記のポイントをきちんと抑えておくことが大切です。勝負は17日間、愛を込めて暗い場所で育ててくださいね。

37.8度に温める

発泡スチロールの中に、ぶ厚めのタオルを敷いた電気あんかを入れます。そして、38度〜39.5度で温めてください。 一回温めたら温度を上げたり下げたりせず、キープしましょう。ひなの成長が止まって、死んでしまうかもしれないからです。温度計と湿度計の両方を、発泡スチロールの中に入れて管理することも忘れずに。
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