ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

揚げないのに、きれいにおいしく!

秋といえば、なすの季節です。 この時期のなすは、夏に比べ昼夜の温度差が大きくなることで、皮が薄くなり実がよく締まって、ぐんと美味しくなります。 まだ暑さも残る今、夕涼みも兼ねて、体を冷ますなすを食べて季節を楽しみませんか? 今回ご紹介するのは、素揚げしたなすに煮汁を含ませて頂く、なすの煮浸し。 焼いたなすにはない、綺麗な紫色とくたくたに柔らかくなったなすの食感が美味しい一品です。 でも、家で揚げ物をするのってちょっと面倒ですよね。 「もっと気軽に作りたい」 そんな方のために、今回は揚げずに作るなすの煮浸しをご紹介! 揚げるよりも簡単なのに、揚げたものと変わらないきれいな色でクタクタに柔らかななすがお楽しみいただけますよ!

『揚げない!なすの煮浸し』の作り方

分量(2〜3人分)

なす 3本 A だし汁 200cc A 醤油 大さじ2 A みりん 大さじ2 A すりおろし生姜 一片分 サラダ油 大さじ2 刻みネギ おこのみで

作り方

①なすは縦半分に切り、更に上下に2等分する。
②味染みがよくなるよう、皮目に切り込みを入れる。
③切り込みを入れたら、さらに縦半分に切る。
この形にすることで、皮目がフライパンにフィットして油が均一に馴染み、色がきれいに仕上がります。
④水にさっとさらして、アク抜きをする。
⑤フライパンに油を中火で熱し、皮目を下にして焼く。
皮目に油を染み込ませることで、素揚げしたなすと変わらない仕上がりになります。 必ず皮目を下にして、重ならないように並べて加熱しましょう。
⑥皮に火が通り、ツヤのある紫色になったらひっくり返し、ほかの2面も中火で軽く焼く。
⑦Aの合わせ調味料をフライパンに注ぎ、蓋をせずに5分ほど弱火で煮る。

器によそって、出来上がり!

煮汁と一緒に器によそいましょう。お好みで刻みネギや大根おろしを沿えてお召し上がりください。 箸で掴むと、なすから煮汁が滴ってなんともジューシーです! 出来立ての温かい状態はもちろん、一旦冷ますとより味が染みて美味しいですよ。ちょっと暑い日には冷たいまま食べるのもおすすめ。 ビールや日本酒、炭酸入りのお酒、チューハイにも相性が良いですよ。甘じょっぱい煮汁でご飯もお酒も進む味です。焼き茄子も良いけれど、煮浸しも最高!

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