ライター : 小澤真理

コピーライター

三升漬とは?

「三升漬」は、北海道・東北地方の郷土料理で、しょうゆ、唐辛子、麹を合わせて漬ける物です。これ以外に有名なものだと真いかの三升漬もありますよ。日本近海で獲れた真いかを食べやすいように細切りにして、しょうゆ、唐辛子、麹に漬け込んでいます。一日漬け込んだだけでも十分味は染み込むのですが、もう一日漬けることで味にさらなる深みが増していきますよ。

しょうゆ、麹の旨味にピリッとした唐辛子の辛みが絶妙で、炊きたてごはんとの相性は抜群です。

名前の由来

「三升漬」の名前の由来は、青なんばん・麹・しょうゆを、それぞれ一升ずつの分量で漬け込んだ保存食のこと。「青何番・麹・しょうゆ」の「三」、一升の「升」、漬け込むの「漬」から名前が取られています。

地方としては、北海道・東北地方の郷土料理です。東北地方では、一升漬や麹南蛮と呼ばれてもいます。

【基本】三升漬の作り方

材料3つで意外に簡単。じっくり漬け込み熟成させる、本格派の三升漬です。唐辛子を細かく切って、すべての材料を混ぜ合わせれば、仕込みは完了。3週間ほど寝かせるだけで、旨味とコクがしっかりと凝縮されますよ。おつまみに添えたり、調味料に使ったりと、アレンジも自在。独特の旨辛な味わいがたまりません。

【時短】三升漬の作り方

漬け込んでから早く食べたいという場合は、ヨーグルトメーカーを使うのがおすすめ。米麹の適温をキープしながら熟成できるので、本来の漬け込み時間をぐんと短縮できますよ。少量から作れるうえ、3つの材料を同量で仕込めるのもポイント。ごはんやお酒のおともにと、手軽に本場の味を楽しめます。

三升漬の食べ方

ささみの三升漬け和え

粉末の黒にんにくと酒、みじん切りしょうがにささみを漬け込んだら蒸し焼きに。火が通ったら細く割いて三升漬けとよく混ぜ合わせます。

黒にんにくを用意するのが手間なときは、普通のにんにくや玉ねぎで代用してみましょう。

三升漬ジャージャー麺風うどん

三升漬は調味料としても万能。ピリ辛な旨味を活かして、ヤミつき必至の肉みそに仕立てましょう。すっきりとした辛味が、つるっとした稲庭うどんと相性ぴったり。麹ならではの旨味がアクセントとなり、あとを引くおいしさを楽しめますよ。手早く作れるので、忙しい日や休日のランチタイムにも重宝するでしょう。

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