ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

南国のくだもの「スターフルーツ」とは

カットした断面が星型でかわいいトロピカルフルーツ「スターフルーツ」をご存じですか? スターフルーツとは、カタバミ科ゴレンシ属に属する柑橘系果物で、和名を「五歛子(ごれんし)」といいます。もともとは南インド原産のトロピカルフルーツのようですが、東南アジアやブラジル、フロリダやハワイなどの熱帯地域でもよく栽培されています。 果実自体の大きさは5~15cm、幅4~10cm程度。ジューシーな果肉は、ほどよい酸味があり、サクサクとして果物には珍しい食感です。

スターフルーツの正しい切り方&食べ方

断面の星型がかわいいスターフルーツですが、実は星型が見えるようにスライスしたものを食べるのは、ちょっと間違い。もっと食べやすい切り方があるんですよ。

切り方

1. スターフルーツをよく洗い、表面の汚れを落とします 2. スターフルーツの両端を切り落とします 3. 星の角の部分は固いのでピーラーで薄くむくか、包丁で切り落とします 4. スターフルーツの断面を上にして、縦に包丁を入れてカットします。星の角の部分を切り取るような感じです 5. 中央の部分は、食べられないわけではありませんが、特徴的なおいしい酸味を邪魔してしまうので、中央をさけて、スティック状になった外側の部分だけを食べるとおいしいですよ。 星型にスライスして、見た目を楽しみたい場合は、スライスしたものの外側をかじるとよいと思います。

皮について

スターフルーツの皮は薄くやわらかいので、剥かずに食べられます。外側の出っ張った部分は固い食感なので切り落として食べた方がよいですよ。

食べごろ

スターフルーツをそのまま食べる場合は、熟したものがおすすめです。熟しすぎているものは果肉がやわらかくなり表面にシワが増えるので注意してみてくださいね。黄色が濃いスターフルーツがより塾しています。沖縄産のものは、9月〜12月ごろによく出回ります。輸入物は1月〜3月に多く出回ります。

完全に黄色になる前の、まだ少し緑色の部分が残っているような状態が一番おいしく感じると思います。

甘い状態のものを食べたかったのにまだ青かったという場合は、20℃前後の室内置いておけば熟していきます。追熟を止めたい場合には、冷蔵庫内に入れるとしばらく保管できます。

おすすめの食べ方

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