ライター : とも

子育てフードライター

名前は知っている「エバミルク(無糖練乳)」とは

「エバミルク」は別名「無糖練乳」と称され、牛乳を加熱殺菌し2~3倍に濃縮したものです。

厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」では、エバミルクの成分は乳固形分が25%以上、そのうち乳脂肪分が7.5%以上と定められています。

エバミルクに砂糖を加えたコンデンスミルク(加藤練乳)は、粘度が高くチューブ入りのものが多くありますが、エバミルクは粘度が低いため缶詰で販売されるのが一般的です。(※1,2)

低カロリーなのがポイント

エバミルクの最大の魅力は、なんといってもカロリーの低さ!同じ乳製品である加糖練乳や生クリームと、100gあたりのカロリーを比較してみましょう。

エバミルク(無糖練乳)……135kcal
コンデンスミルク(加糖練乳)……314kcal
生クリーム(動物性)……404kcal
生クリーム(植物性)……353kcal

比べてみると、エバミルクは圧倒的に低カロリーなことが分かります。そのため、コンデンスミルクや生クリームの代わりに、エバミルクを活用する方が多いのです。(※3,4,5,6)

どんな料理に使われる?

グラタンやドリアなどに用いられる、ベシャメルソースの材料に使用されることが多いです。ほかにも、クリームシチューやカレー、中華料理、プリンや杏仁豆腐などといったスイーツにも活用されます。

料理やスイーツに使用すれば、エバミルク特有の濃厚さが際立ち、コクや風味がしっかり感じられます。家庭料理でも、お店で食べるような本格的な味わいに仕上げられますよ。

海外ではコーヒー用のクリーマーとしても

海外では、コーヒーや紅茶のクリーマーとして使うことが一般的です。特にシンガポールでは、エバミルクを加えたコーヒーや紅茶製品が親しまれています。香港でもミルクティーやマンゴープリンの材料として、エバミルクは欠かせない存在なのです。

エバミルクの作り方

牛乳を鍋で煮詰めると時間がかかるため、耐熱容器に牛乳を入れて電子レンジで加熱する方法をおすすめします。加熱中に牛乳が吹きこぼれないよう、大きめの耐熱容器を使用するのがコツです。

手軽にエバミルクを作れると、朝食にぴったりな濃厚卵焼き、ミルク風味がしっかり感じられる杏仁豆腐やコーヒーゼリーなど、料理の幅が広がりますよ。

※電子レンジは、お使いの機種によって加熱時間は異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

保存方法

せっかく作ったエバミルクは、最後までおいしくいただきたいもの。賞味期限に注意して使うことが大切です。

手作りのエバミルクは保存料が入っていないため、冷蔵庫で密閉保存したうえで翌日までに使い切りましょう。

市販品は未開封の場合は、常温保存できます。メーカーによって賞味期限が異なるものの、おおよそ半年~1年程度が目安です。

開封後の市販品は、蓋付きの保存容器に移し替えて冷蔵保存してください。4~5日程度であれば日持ちしますが、開封すると風味が落ちるためできるだけ早く消費してください。

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