ライター : 堀田 らいむ

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家常豆腐をご存知ですか?

家常豆腐は知らないけれど、麻婆豆腐なら知っているという方は多いはず。中華料理の定番にもなっている麻婆豆腐は四川料理のひとつですが、担々麺やチンジャオロース、回鍋肉などに並び、家常豆腐も同じ四川料理です。字を見ると家常豆腐も豆腐が入っていそうだけれど、麻婆豆腐とは何が違うのでしょうか。 麻婆豆腐との大きな違いは、家常豆腐は豆腐を揚げているということ。つまりは、厚揚げが材料として入っているということです。豆腐を揚げればそのまま食べたときとは食感が変わるので、実際に食べてみると麻婆豆腐とはまた違った味が楽しめます。「家常豆腐」とはなんと読んで、どんな食べ物なのでしょうか。

家常豆腐とは?

家常豆腐の読み方

家常豆腐とは、「ジア・チャン・ドウフ」と読みます。中国では全土で家庭料理として食べられている一般的なメニューで、各家庭でそれぞれ違ったレシピをもっていることでしょう。発祥は、中国の中央あたりに位置する四川。中国には大きく分けて広東料理、上海料理、北京料理、四川料理という4つの料理があり、四川料理は辛いイメージがあるかもしれません。 しかし、家常豆腐は各家庭のオリジナルレシピで作られていることもあり、必ずしも辛くしなければならないということではないのです。豆腐を揚げた厚揚げと、お野菜を一緒に炒めた料理なので、栄養バランスも良く、白いごはんのおかずにぴったり。お酒にも合いそうですね。味付けの際に辛さを調節すれば、小さなお子様がいる家庭でもいただくことができます。フライパンひとつで調理できるので、作るのも片付けも楽チンですよ。

家常豆腐の意味と由来

家常豆腐の名前の意味と由来は、家常豆腐が家庭料理であることに関係します。家常とは、「家庭でいつも食べる」という意味なのです。中国においては、あまりにも当たり前すぎる料理のひとつなので、決まったレシピが存在していないといわれています。必ず材料として使う厚揚げ以外は、好きなお野菜やお肉を組み合わせて各家庭で好みの味に仕上げているようです。 家常豆腐は日本では中華料理屋さんに行ってもあまりメニューに見かけないため、知っている人は少ないかもしれません。中国ではごく身近にある家庭料理として食べられている家常豆腐は、おうちで自分の好きなアレンジができるので、我が家の味を発見することが楽しくなりそうなひと品です。

家常豆腐のレシピ

やさしい味の家常豆腐

子どもからお年寄りまで幅広い世代に好まれるやさしい味付けで仕上げた家常豆腐のレシピです。具だくさんで、栄養満点のメニューですよ。 火の通りが均一になるよう具材を同じくらいの大きさに切り、味付け用調味料をあらかじめ混ぜておけば、あとは炒めるだけなので簡単!厚揚げはお野菜やお肉を入れてから最後に投入し、15分ほど煮込みます。煮込むことで味がしっかり厚揚げにしみこみます。食べたときにジュワーっと口の中においしいスープが広がるのがたまりませんよ。最後に片栗粉でとろみをつければ、より味が絡んでおいしくいただけます。

キムチ入り家常豆腐

キムチをプラスすると、さらにパワーチャージできるおいしい家常豆腐に仕上がります。基本的な家常豆腐の材料である厚揚げやお肉、お野菜に、市販のキムチを加えるだけなので簡単ですよ。辛さはキムチの自然な辛さにしても、唐辛子などを加えてもう少しピリッとさせても、お好みで変えてみてください。お野菜のシャキシャキ感を残すために、短い時間でザッと炒めると歯ごたえがよくなりますよ。

ひき肉で作る家常豆腐

お肉をひき肉にすると、料理全体にお肉がまんべんなく広がるため、よりごはんがすすむおかずになります。ごはんの上にたっぷりのせて、どんぶりにしてもよさそうですね。味付けは、テンメンジャンやコチュジャン、鶏ガラスープの素、オイスターソースなどをミックスさせて、好みの味に仕上げましょう。にんにくを加えれば、エネルギーが湧いてきそうな元気の出るひと品に。お好みで黒コショウを最後にふりかければ、大人向けのよりパンチの効いた味になりますよ。

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