ライター : 白井シェル

フリーライター

ジャムやソースに使われるコケモモとは?

※写真はイメージです。
コケモモとは、主にユーラシア大陸や北アメリカなどの森林に生育する、ツツジ科の低木になる赤い小さな果実です。北欧に住む人たちにとっては身近な食材であるコケモモは、ジャムやソースにして食べるのが一般的。郷土料理のクロップカーカ、ピッテパルト、ソーセージやロールキャベツの付け合わせに使用されるなど、毎日の食卓メニューには欠かせない食品です。

また、コケモモからの改良種で「リンゴンベリー」や「カウベリー」といった果実があります。日本名ではコケモモですが、本来のコケモモとは異なり、酸味が強くそのままでは食べづらいため、甘く煮てパンケーキや肉料理の付け合わせに使われます。

シャーベットやジュースにしても爽やかな甘さでおいしく、デザートにもピッタリです。

コケモモとクランベリーの違い

コケモモはクランべリーと形や味がよく似ているので間違われやすいのですが、花の色もコケモモは白、クランベリーはピンクであり、果実の大きさも多少違います。コケモモと同じような果樹として分類されるのは、ビルベリー、ブルーベリー、ハックルベリーなど。

クランべリ―は日本名でオオミツルコケモモ。アメリカ北東の湿地帯に多く自生している低木の果実で、アメリカとカナダでの栽培が盛んです。コケモモと同じようにに酸味が強い果実のため、生で食べるよりもジャムやソース、果実酒、ケーキなどに使用されることがほとんどです。

クリスマス料理に七面鳥を焼きますが、そこにクランベリーソースを付け合わせるスタイルは定番です。

コケモモの味と特徴は?

コケモモは日本では北海道から九州までの高山地域の針葉樹林帯に自生しています。1cm弱の小さな果実は熟すと赤色のかわいらしい見た目になります。

酸味が強いのが特徴で、味・食感ともに酸っぱいりんごに似ています。そのまま食べてもいいのですが、多くの人にとっては酸っぱくて食べづらいと感じられるはず。甘くしてジャムにするとよいでしょう。とても爽やかな味わいになり、トーストやヨーグルトにかけて食べるのがおすすめです。

北欧でお馴染みリンゴンベリージャムもコケモモだった!

北欧家具を取り扱う有名雑貨店のフードメニューで一躍脚光を浴びたリンゴンベリージャム。ミートボールのソースとして使われています。皆さんも、食べたことはなくても名前だけなら聞いたことがあるのではないでしょうか。

コケモモの改良種であるリンゴンベリーは、スカンジナビア料理ではジャムやソースとしてひんぱんに使用われる、暮らしに欠かせないものです。ここからはリンゴンべリー(コケモモ)ジャムの簡単な作り方をご紹介します。

リンゴンベリージャムとは?

リンゴンベリー(コケモモ)は保存が容易なため、ジャムにされるのが一般的です。ブラッドソーセージやロールキャベツ、クロップカーカ、ピーテパルトなどのお肉料理と相性がよく、付け合わせとして添えられることが多くあります。北欧の伝統料理には欠かせない存在といえるでしょう。

また、北欧でもよく食べられるオートミールには、砂糖のシロップやシナモンと共にリンゴンベリージャムが用意されます。甘酸っぱいジャムとミートボールの塩気が絶妙の組み合わせ。スウェーデンでは「おふくろの味」として親しまれています。

最高品質のリンゴンベリーは生のままでも食べることができます。ジャムにする際も加熱せず、砂糖と生のリンゴンベリーを混ぜるだけのシンプルなものも存在します。

コケモモ(リンゴベリー)ジャムの作り方

コケモモを使って作るジャムのレシピをご紹介します。火を使わずに作れるため、噛む作り初心者でも簡単に作ることができますよ。少ない材料で完了するので、意気込む必要はありません。コケモモの酸味に砂糖が加わり、ほどよいバランスに仕上がります。トーストやヨーグルトに使ってみてはいかがでしょうか?

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