ライター : 堀田 らいむ

webライター

気になるご当地銘菓

Photo by KPG_Payless / Shutterstock.com

地域によって、その土地の歴史、由来から特別な銘菓が作られます。徳島にも代表する銘菓はもちろんあります。「小男鹿」(さおしか)という独特な名前を持つお菓子は、徳島を代表する銘菓の一つ。訪れたら必ず買うべきお土産です。おいしさと上品な見た目から、贈り物にも喜ばれています。 今回は、小男鹿について、気になる味の特徴、徳島で購入できるお店について、さらに家庭で再現可能な?レシピまで小男鹿通になれる情報をたっぷりご紹介します。遠方の方はネットでも購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

徳島銘菓「小男鹿」とは?

小男鹿の特徴

小男鹿は「さおしか」と読み、徳島銘菓として知られています。山芋とうるち米を練り上げてカステラのような形に蒸し上げたお菓子。一見ふわふわに見えるのに、口に入れるとびっくりするほどもっちりしっとりしています。この独特の食感は、一度食べると忘れられない味。阿波特製の和三盆を使っているため、甘さはくどくなく上品で、徳島県では茶会などにも欠かせないお菓子となっています。

小男鹿の歴史

小男鹿の表面には抹茶でストライプの模様が描かれています。カットすると、ところどころにアクセントとして入っている小豆がまるで鹿の模様のよう。名前の由来は、明治天皇が詠まれた「月もいま のぼらんとする 山の端に たかく聞ゆる 小男鹿のこゑ」という和歌にちなみ、「オスの鹿」を意味する小男鹿と名付けられました。この小男鹿が初めて作られたのは明治10年、なんと140年近い歴史を持っているお菓子なんですよ。

本場で小男鹿を買ってみよう

「小男鹿本舗冨士屋」

小男鹿を製造・販売しているのは「小男鹿本舗冨士屋」です。デパ地下や徳島駅周辺の店舗も含め、徳島県内では7店舗を展開しています。また、県外では高松市の商店街に1店舗を出店。店構えはそれほど大きくなく、地図などで確認してから買いに行くのがおすすめです。 富士屋の初代は、実はもともと江戸屋敷にいた武士だったそう。明治時代に徳島県に戻り、お菓子屋を始めたといいます。小男鹿は、江戸の文化と関西の文化が出会って産まれたお菓子なんですね。お店では小男鹿の他にも何種類かの和菓子を販売していますが、イチオシは「和三盆」。10粒入りの小箱から用意され、サイズも豊富でお値段も手ごろ。徳島特産の藍染めの和紙を使った箱も趣があり、こちらも徳島土産にぴったりです。

お店で買える小男鹿の種類

冨士屋で販売されている小男鹿は、基本の「1本」以外にも、「半棹」というハーフサイズがあります。1本2,060円(税込)となかなか値の張るお菓子なので、1,130円(税込)のハーフサイズは嬉しいですね。もちろん2本入り3本入り、あるいは半棹の2本入り3本入りと、リクエストに合わせて詰め合わせてもらうことも可能。ちなみに一番高い小男鹿は「特別製 一段重ね徳上杉箱入」という商品で、お値段なんと20,570円(税込)…。 さて小男鹿を購入すると、厚手の手すき和紙でラッピングしてもらえます。箱や包装紙には、鹿にちなんで紅葉の葉の模様が散らされていて紅白の水引がかかっています。手提げ袋も鹿の模様入り。鹿づくしのラッピングは、食べる前からテンションが上がりそう!
■店舗名 :小男鹿本舗 冨士屋 徳島駅前店 ■最寄駅 :徳島駅 ■住所 :徳島県徳島市一番町3丁目11 ■電話番号:088-652-0383 ■営業時間:8:20~20:00 ■定休日:無休 ■参考URL:http://tabelog.com/tokushima/A3601/A360101/36004086/ ■公式HP:http://www.saoshika.co.jp/
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ