ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

茶粥とは?

茶粥とは奈良のおかいさん

茶粥は、近畿地方の南部にあたる和歌山県や奈良県などで「おかいさん」と呼ばれ、郷土料理として親しまれています。

もともとの由来は、食糧が少なかったときに、少しでもお腹が膨らむように工夫したことだと言われています。ほっとして食べられる安らぎのひと品として、今でも地域に息づいている食べ物です。

人気のグルメマンガ『美味しんぼ』にも、登場しているメニュー。関東地方でも、茶粥を食べられるお店がいくつかあるほど、知られてきています。

お粥と茶粥の違いはなに?

お粥とは、米を多めの水と一緒に炊いたものです。通常のご飯よりも多い分量の水で炊くので、とてもやわらかい食感で米を食べることができます。かわって茶粥は、水の代わりに番茶やほうじ茶を使って米を炊きます。

お粥は通常のご飯よりも消化がよく、病院の食事として出されることも。体調を崩したときでも、胃に負担が少なく食べられるメニューとして便利ですよね。さらに茶粥は、味もしっかりとしているので、普段の食事としてもおすすめです。(※1)

茶粥はダイエットにも効果的

茶粥を食べることで、ダイエット作用を期待することもできます。お粥にも共通することですが、いくつかご紹介しましょう。

食べる量やスピードを調節できる

お粥はごはんよりも水分量が多いため、1食あたりのカロリーを抑えられます。

また、ダイエットには食べるスピードがとても大切です。よく噛んでゆっくり食べることには、食欲を抑えたり、内臓脂肪の分解を促したりする作用があります。お粥は温度が下がりにくいため、早食いの対策になります。少しずつ、よく噛んで食べるようにしましょう。(※1,2,3,4)

体を温める

お粥は保温性が高く、ごはんよりも体が温まります。体が温まると、新陳代謝がアップ。消費カロリーの増加につながるため、ダイエット中の食事におすすめです。(※1)

便秘解消の効果も

ダイエット中は食事量を減らすことで、水分が不足して便秘になることがあります。お粥は水分が多く、食事と一緒に水分を補えるので、便秘対策に役立ちます。

便秘の対策には、食物繊維をとることも大切です。食物繊維を含む食品をお粥に入れたり、おかずとしてとり入れるようにしましょう。(※2,5)

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