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日本人の食卓の定番メニューのひとつ、うどん。地域によって独自の発展をしてきたうどんは種類豊富で、様々な味が楽しめることも人気の理由です。そんなうどんに日本三大うどんと言われるものがあります。一体どんなうどんが挙げられるのか、調べてみました。

「日本三大うどん」って何?

「三大○○」などという表現はよく使われますが、うどんの世界にも日本三大うどんがあります。ひとつは、うどん県とまで呼ばれる香川県の讃岐うどん。手延べで作って乾燥させる、秋田県の稲庭うどんも日本三大うどんのひとつです。

このふたつは間違いなく日本三大うどんに含まれているのですが、実は、残りひとつがはっきりとしません。長崎県の五島うどん、群馬県の水沢うどん、富山県の氷見うどんのいずれか、複数の説があります。

香川県「讃岐うどん」

発祥

香川県のうどんの伝来には諸説あり、弘法大師が唐から伝来したという言い伝えが残っています。空海が唐に入ったのは延暦804年で31才のとき。その後806年に帰国した際に、「うどんの製法」「小麦」「唐辛子」のいずれかを持ち帰ったのだとか。

製法

しっかりとしたコシが特徴的な讃岐うどんは、うどんの生地にゴザをかぶせ足で踏む製法がかつては主流でしたが、衛生面の問題などもあり、現在では手打ちが主になっています。

足踏み製法でうどんを打つ製麺所は少なくなりましたが、やり方を工夫しながら、今でも行われています。また、十分な粘りを生み出しながら延ばす「すかし打ち」と呼ばれる高度な技術も、讃岐うどんの特徴の1つです。

形状

白くてやや太め、コシがしっかりとした食べ応えのあるうどんです。1974年には「加ト吉」(現在のテーブルマーク)が「冷凍讃岐うどん」を販売し、冷凍でもコシのある讃岐うどんが全国で楽しめるようになりました。

香川県で一番多いお店「うどん専門店」。各店舗ごとに味やスタイルが異なった讃岐うどんが楽しめ、香川県の観光スポットとしてうどん屋を巡る人もいるほどです。

食べ方の種類も豊富で、「かけうどん」や具材をのせた「かやくうどん」は定番。茹でたうどんに生醤油をかけただけの「生醤油」や、濃いめのだしをかけた「ぶっかけ」、茹でたうどんを卵やダシと合わせ「釜玉」などの人気メニューが並びます。

また、茹でたてのうどんを茹でたお湯と一緒に提供されだしにつけて食べる「釜揚げ」や、古くから食べられていた方法で、一度茹でたうどんを冷水で洗いさらに温めてコシを増させた「湯だめ」などの特有の食べ方もあります。

秋田県「稲庭うどん」

発祥

秋田県の南部地域で発展した稲庭うどんは、「稲庭古今事蹟誌」の記述によると、寛文年間よりも前に秋田藩稲庭村小沢集落の佐藤市兵衛という人物が地元の小麦を使用し、作ったうどんを干す製法を編み出したことが起源と伝えられています。

もともと佐藤市兵衛は宮城県出身の人物でしたが、秋田へ移り稲庭うどんを伝えたと言われ、秋田藩主の御用を受けるまでになったようです。栗駒山地から流れるきれいな水や、貴重な塩が川を伝って届けられたことなどから稲庭うどんは発展していったと考えられています。

製法

2本のかけ棒と呼ばれる棒に縄を綯うように撚りを入れて、何度も綾掛けして細く均一に伸ばす作業を「手綯(てない)」といい、稲庭うどんの重要な作業です。この作業を含む、捏ね・延ばし・小巻・手綯・平押しと工程を進んで独特のツヤとコシのある、のどごしのよい稲庭うどんが完成します。

食用の植物油を使わず、打ち粉にでん粉を使って、乾燥させる前に特有の平べったい形につぶす製法は特徴のひとつです。

形状

冷や麦よりもやや太く平らにつぶれた形と、うっすらとした黄色が特徴の乾麺です。

稲庭うどんでは、冷やして食べるざるうどんや、カレーうどん、鍋焼きうどんなど全国でもポピュラーな食べ方が人気です。その他、季節の鍋物に加えたり、うどんすきにしたりとお鍋の具としても楽しめます。

富山県「氷見うどん(ひみうどん)」

発祥

富山県氷見市の周辺で発展を遂げてきた氷見うどん。もともとのルーツは石川県北部の輪島で作られるそうめんだったとされ、1751年に氷見うどんの元祖とされる高岡屋創業者 弥三右衛門が技術を持ち帰ったことが発祥だとされています。

製法

氷見うどんの製法は主に2通りあり、一糸伝承製法と手延製法に分けられます。稲庭うどんと同じく、手打ち、手延べ、手縒りの工程で作業され、細長くひも状に延ばした生地を手で縒りを掛けながら、細長い糸のように整形していく製法です。

形状

細めんと太めんに分けられ販売されることが多い氷見うどんは、紐状の細めの形が特徴の乾麺です。なめらかな口当たりと、歯切れのよいコシが楽しめます。

氷見うどんを提供する富山県の店舗では、富山湾でとれる海の幸を使ったかき揚げうどんや、天ざるうどんなどが人気の食べ方のようです。氷見うどんの味を楽しみたい人には、釜揚げやざるうどんなどのシンプルな食べ方もおすすめです。

群馬県「水沢うどん」

発祥

群馬県渋川市伊香保町水沢付近で発展した水沢うどん。江戸時代に江戸幕府公認の寺院を意味する朱印状を送られたことでも有名な、水澤寺(水澤観音)の付近で参拝する人に向けて提供されたことが発祥だとされています。

製法

もともとは手打ち製法が主流でしたが、現在では機械式製法が多く使用されています。古くから小麦の生産が盛んだった群馬の地で、現在も小麦・塩・水沢の水のみを使用し作られています。生地をしっかりとこね、鍛え、寝かせるといった作業を繰り返し行い、長いお店では24時間寝かせて作り上げるところもあるようです。

形状

コシと弾力をもつ水沢うどんは、茹で上げた際にところどころに透明感のでる白いめんです。お土産用などでは、乾麺も販売されています。

水沢うどんの一般的な食べ方は、冷やしうどん。店ごとに工夫が凝らされたタレにつけて食べ、主にしょうゆベースのタレとゴマベースのタレが用意されています。寒い季節には温かいタレが提供され、食べやすいように配慮されています。

長崎県「五島うどん」

発祥

長崎県五島列島で発展した五島うどん。奈良・平安時代に遣唐使が日本に何度も訪れた時期にルーツがあるようです。中国にすでにあったとされる「索麺」の製法を遣唐使が、最寄港であった上五島地域の人々に伝えたという説が有力とされています。その後上五島に根付き、時間の流れとともに現在の「五島うどん」が作り上げられていきました。

製法

五島うどんの製法の中で特徴的なところは、島の特産品の食用の椿油を塗りながら棒状にまで伸ばした生地を、さらに箸を使い引き伸ばしていくはたかけ作業です。このはたかけ作業によって紐状の細長いめんになり、熟成、乾燥へと工程を進みます。

形状

コシが強く、切れにくい形状が特徴の五島うどん。つやと滑らかな食感、小麦と椿油の豊かな風味が合わさり奥深い味わいを感じるうどんです。

五島うどんの定番の食べ方は、大勢で鍋を囲み食べる「地獄炊き」とよばれる郷土料理です。たっぷり沸かしたお湯で五島うどんを豪快に茹で上げ、まずは煮汁でうどんを食べ、次に九州地域一体で親しまれるあごダシで好みの薬味を加えて食べます。

その他、パスタに近い食感を活かしたスープパスタ風五島うどんや、ジャージャー麺風など個性的なメニューも人気です。

「日本三大うどん」最後に

日本三大うどんといっても、3つに限定しているわけではないのが実状のようです。日本全土で数多くのうどんが生まれ、風土や時代の流れとともに発展していきました。

三大に限らず、土地土地で親しまれ愛されるうどんを、ぜひ今後も積極的に楽しんでいただければと思います。

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