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連載:写真のプロが考えた! 「いいね」が集まる写真のひみつ

おしゃれなフード写真で人気のインスタグラマーをひとり取り上げ、その作品の魅力と撮影のポイントを考える連載企画。今回の題材は、女性らしい感性で撮った、外国の食卓のようなスイーツや朝食の写真を投稿し続けている@chocolat_rieさんです。

一貫性のあるイメージ

2016年7月16日現在でフォロワー2万6100人。全1,032件に及ぶ@chocolat_rieさんの投稿写真のモチーフは、その大半が可愛らしく、しかし素朴さを損なわない程度にデコレーションされた手づくりスイーツや朝食です。

この連載で以前取り上げた方々を含め、フード写真で人気者となったインスタグラマーの多くが同じような被写体を選んでいますね。しかし@chocolat_rieさんの作品は中でもユニークというか、ひと目で誰の作品かわかるようならしさがあり、サムネイルを眺めていても、統一感があります。

@chocorat_rieさんの作風とはどのようなものなのか。それを言葉にする前に、まずは作品を数点ご覧いただくことにしましょう。おそらくは語るまでもなく、いくつかの共通点に気づいてもらえるはず。

@chocorat_rieさんの投稿写真

こちらは@chocolat_rieさんが被写体にすることの多い、手づくりワッフルを撮った写真。

下にあるのはカットボードでしょうか。直接ワッフルを置いてその上にいちごを飾り、うっすらとグラニュー糖をまぶしてあります。

茶色のペーストはミルクジャムですね。こんがりと焼きあがったワッフルだけでもおいしそうですが、いかにも濃厚そうなミルクジャムのトロリとした質感がシズル感を増しています。ところどころに細やかな工夫が感じられる、すてきな作品だと思います。
焼き目のきれいなクロワッサンを主役にした、まさに朝食のワンシーンという作品。まっ白なテーブルと椅子の背もたれ、同じく白いお花を入れて、全体のトーンを合わせています。

せかせかとした雰囲気がみじんもない、のんびりとした朝の時間という感じのエレガントな一枚ですね。
娘さんに内緒で食べたおやつを撮ったという一枚。お皿の下に入れた花の写真がよいアクセントとなっていますね。

一見シンプルな作品ですが、構図の基本をしっかりと押さえつつ、いくつかの構図を組み合わせて画のバランスを整えていて、とても撮り慣れているという印象を受けます。

また、コーヒーに映り込みがないところもいいですね。とても細かい話ですが、たとえば撮影者の姿がコーヒーに映っていたとしたら、この静かな画の雰囲気が台なしになっていたかもしれません。

@chocorat_rieさんの写真の特徴

いかがですか?ここまでの作品をながめて、共通点は見つかりましたか?

わかりやすいところをひとつ上げるなら、色が少ない点に注目してほしいと思います。

上で紹介したものだけでなく、その他の作品にも、白いテーブルを背景としたものがとても多いのです。また、お菓子や料理の彩りとなるうつわやランチョンマットも、白いものを好んで使っているようですよ。

おそらくは意識的に白を多く使い、画がうるさくならないようにしているのでしょう。また、そうすることで食材、料理の色が際立つという効果もあります。

お花や葉を使った演出

植物を入れる。これも@chocorat_rieさんの作品でよく見られる演出です。

上の写真は中でもわかりやすい例ですが、たとえば真俯瞰から撮った場合でも、スペースを埋めるように少しだけ花や茎、葉を入れて、ナチュラルな雰囲気を加えています。

白を基調とした写真の中で、花びらや植物の緑はよく映え、目をひく彩りとなっていますね。

トーンをそろえる

@chocorat_rieさんの作品は、ホワイトバランスをやや青に寄せているものがほとんどです。上の写真もそう。白いテーブルやお皿を見ると、どことなく青みがかっているのがわかりやすいですよね。

撮影時のカメラの設定か、撮影後にアプリで調節するなどして、毎回この色味を再現しようとしているに違いありません。

うつわ選びにも注目

@chocorat_rieさんの作品には、シンプルなものから細かな装飾がほどこされたものまで、さまざまなうつわが登場します。そして、その使い分けがとても上手。

例を上げると、ドーナツやクロワッサンなど飾り気のないものには装飾が多いものを使ったり、パンケーキやワッフルには少し大きめの白ざらを使ってフルーツやソースで彩りを加えたり。

上写真のいちごショートの見せ方もかわいいですよね。
ちなみに、料理がシンプルなときは、こんなに装飾が多いお皿も使っています。ぜひ参考にしてください。

マネをするにはどうすれば?

撮影する時間や光の入れ方については、これまで取り上げてきたインスタグラマーと大きく変わりません。できるだけ早い時間、午前中から昼にかけて、窓際など自然光がしっかりと届く場所で撮るようにしてください。

加えて、上でふれた@chocorat_rieさんの作品の特徴を再現するよう意識してみましょう。

白にこだわる

白の使い方は、@chocorat_rieさんの写真を“らしく”みせるための大事な要素です。

とはいえ、ただ白いテーブルとお皿を用意すればいいというわけではありません。白といっても色味はそれぞれ。並べてみればまるで違ってみえるものもありますので、トーンを考えながら使うようにしてください。

基本的には、トーンを合わせつつアイテムごとに質感の違うものを選ぶと、画の中に統一感を生みながら、同時に画がおもしろくなります。トーンをそろえずに画づくりしたいなら、いっそまるで違う印象のアイテムを組み合わせるとよいでしょう。

植物を上手に使う

食卓に花瓶を置くように、画の中に花や葉が入るようにしてみましょう。それだけで、画の中に女性的なやさしさ、やわらかさが生まれます。

ぜひ試してほしいのが、真俯瞰で撮影するときの花の入れ方。料理やうつわは高さのないものを選び、それらよりもやや高い位置に花を入れ、料理にピントを合わせてください。

花や葉が適度にボケて、存在感を抑えることができるはず。また、画の中に遠近感をつくることで、主役を引き立てる効果も期待できます。

なお、花を選ぶときは、料理との色合いを考えて。お皿の中に花びらや葉と同じ色が入るようにすると、色のバランスが上手に整うでしょう。

おわりに

写真を仕上げるときは、フィルターなどで露出を上げ、トーンをやや青みに寄せるのも忘れずに。明るさについては、白とびする直前くらいまで上げてもかまわないと思います。

以上をすべて実践しても、@chocorat_rieさんの作風を完全に再現するのはむずかしいと思いますが、どこか外国の食卓のような、その作品の雰囲気に、だいぶ似たものができあがるはずですよ。
※この記事は@chocorat_rieさんの承諾を得た上で作成しています。また、画像の引用につきましてもご了承をいただいております。

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