ライター : tep

監修者 : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

水太りはどうして起こる?

水にはカロリーがないので、水を飲んだだけで太るということはありません。むくみが慢性化した状態が、水太りを感じる原因になります。では、むくみはどうして起きるのでしょうか?

本来ならば、毛細血管から組織の細胞間にしみ出た組織液はリンパ管で回収され、再び静脈に戻されます。ところがリンパ管が思うように働いてくれないと、組織液が回収されず細胞内に留まり、むくみにつながります。立ち仕事やデスクワークのように一日中同じ姿勢でいたり、日常的に運動不足の人は、リンパ管の働きがよくないことが多いです。(※1)

水太りは、一時的なことも

水を飲むと体の中に水が溜まるため、一時的に体重は増えます。しかし代謝が正常に機能していれば、いずれ水は体外に排出されます。先ほども述べましたが、水にはカロリーがないので、水を飲んだだけで太ることはありません。(※1)

水太り対策のために心がけたいこと

体を冷やさない

水太りの人は代謝機能が低いため、脂肪が燃焼しにくく、体重が減りにくい場合が多いです。体を冷やすと代謝機能が低下しやすくなるので、冷たい飲み物を摂り過ぎたり、薄着をしたりしないように気を付けましょう。

また、夏のエアコンの設定温度が低くする、入浴の際にシャワーだけで済ますというのも、改善したい習慣ですね。(※1,2)

血行を促進させる

水太りによるむくみ対策には、血行をよくすることも大切です。マッサージや適度な運動をして血行を促進させるようにしましょう。湯船にゆっくり浸かったり、足湯もおすすめ。

またシナモンやブラックペッパー、スターアニスなど血行促進作用があるスパイスを、食事に取り入れると血行促進につながります。(※3,4,5)

一度に大量の水を取り入れない

一度に大量の水を飲むと体内の電解質バランスが崩れ、血中のナトリウムイオン濃度が下がることがあります。これを低ナトリウム血症といい、症状は頭痛や嘔吐、浮腫などで、重症化すると意識障害が現れてくることもあります。一度に大量の水を飲むとむくみが出ることがあり、それを水太りと捉えている場合があります。(※6)
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