ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

ルバーブとは

ルバーブとは、タデ科カラダイオウ属の野菜。ふきのような見た目で、細い筋がある茎を食べます。シベリア南部原産で、日本には明治初頭に入ってきました。

当時はあまり普及せず、昭和に入ってから在日外国人によって広まり、長野県で栽培が始まり徐々に普及することに。和名は食用大黄(ショクヨウダイオウ)とされ、漢方薬の大黄は近縁種ですよ。

ルバーブの味わい

ルバーブの味わいは強い酸味が特徴です。一見筋張って見えますが、加熱するととろりとやわらかくとろけて崩れるので、たっぷりの砂糖を加えてジャムに仕上げるのが一般的。

赤色のルバーブで作れば、甘酸っぱくて真っ赤なルバーブジャムを楽しめます。ルバーブ特有のさわやかな風味があり、旬が重なるいちごと相性抜群です。

ルバーブの旬

ルバーブは5月下旬から9月ごろまで収穫されます。特に6月ごろに収穫されるものが茎が太くて酸味が強いため、旬は初夏と言えるでしょう。北海道や長野県が国内の主な産地で、涼しい地域で生産されます。

野菜ソムリエが解説!ルバーブの気になる疑問

質問回答
1. ルバーブは生でも食べられますか?食べられません。
酸味やえぐみが強いため、砂糖を加えて煮たりケーキに焼き込んだりして食べます。
2. ルバーブは茎と葉どちらも食べられますか?茎のみ食べられます。
葉には高濃度のシュウ酸及びシュウ酸塩と呼ばれる有毒物質が含まれているため、食べられません。
3. 赤色と緑色のルバーブの違いは何ですか?赤色と緑色のルバーブは品種が違います。そのほかに緑色と赤色のグラデーションの品種もあります。

ルバーブを見つけたらぜひ手に取ってみて

ルバーブそのものを見かけることは少ないですが、ジャムやシロップなどの加工品は出回るようになりました。初夏に旬を迎える野菜で、目を引くような真っ赤な色が印象的です。

調理方法は意外と簡単。お家で手軽にジャムやお菓子を作れますよ。生のルバーブは風味豊かなので、もし見かけたときはぜひ手に取ってみてくださいね。

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